3DMark05や3DMark03のScore値はリファレンスカードで構成された結果を上回っている。GV-3D1はコアクロックがリファレンス同様500MHzでメモリクロックが若干速い1.125GHz。
しかし、この傾向を「速くなったメモリクロックのおかげ」と見るには、3DMark03のGT1や、市販ゲームのベンチマークの結果が一転してリファレンスカードのNVIDIA SLI構成より下回っているのが気になるところ(ForceWareの古いバージョンで測定した3DMark03のScore値は1万3000台であった)。
メモリクロック云々よりは、今回使用したドライバであるForceWare 71.50(とギガバイトのチューニング)の影響で特定のベンチマークが好成績を収めている、という可能性も否定できない。
実際にGV-3D1を使用するユーザーがゲームを行う状況を想定してみると、GV-3D1と単体動作のGeForce 6600 GTの性能差はAquamark3や市販ゲームタイトルのベンチマークで示された傾向に近いのではないだろうか。
しかし、だからといってGV-3D1を否定するものではない。とくに注目したいのはGA-K8NXP-SLIとセット価格で6万円半ばと想定されている実売価格だ。NVIDIA SLIの導入するために「久々に1台組んじゃおうかな」というユーザーなら、このパッケージのコストパフォーマンスは見逃せないはずだ。
単体のハイエンドグラフィックスカード並みの価格でハイエンドマザーとGeForce 6600 GT2枚分のパフォーマンスを手に入れることができる。「NVIDAI SLIのためにイチから組みます」というならば、「GV-3D1」「GA-K8NXP-SLI」は現実的な購入価格でハイパフォーマンスを手にできる、実に有力な組み合わせといえるだろう。
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