印刷に関する設定は、プリンタ選択と用紙種類の選択だけだ。用紙種類の選択肢は、用紙種類/用紙サイズ/印刷モード(インデックス/フチなし)の組み合わせになっており、プリンタ種類(G920/G5000)によって内容が変わる。プリンタがG5000だと、用紙サイズにA3やA3ノビを含んだ選択肢が登場する。選択肢の数は少なく、A4普通紙のインデックス印刷か、各サイズのEPSON写真用紙へのフチなし印刷しかない。
用紙種類には「カスタム設定」という選択肢もあり、これを選んで印刷実行すると、引き続きEPSON Easy Photo Printでの操作となる。G920/G5000が対応するすべての用紙種類と用紙サイズ、フチあり/フチなしなどが選べるほか、画質設定やレイアウト調整もできるようになる。
また、プリンタドライバの設定画面を利用した設定と印刷も可能だ。ERPの用紙設定プリセットでは、フチなし印刷で切り取られる画像の周辺部分が大きめなので、なるべく画像全体を印刷したいときは、カスタム設定→EPSON Easy Photo Printの操作でレイアウト調整するとよいだろう。
このように便利なERPだが、対応デジカメと対応プリンタの少なさが、現時点でのERPの弱点だ。ただし今後のアップデートで追加も検討しているとのことなので、ぜひ拡充してほしいところだ。このほかにも補正機能の追加や画像ファイルの保存機能など、欲を言えばきりがないが、RAWデータを手軽に印刷するというコンセプトを考えれば、機能面はこのままでもいいと思う。
すでに対応デジカメと対応プリンタを所有しているなら、高品質なRAWプリントが簡単に楽しめるERPを使わないのはもったいない。また、ERPのために対応デジカメを買うのはキツイかもしれないが、EOS Kiss DigitalやD70、RD-1のユーザーなら、ERP対応プリンタであるG920/G5000への買い換えを検討する価値がある。
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