パパ、ママ、子供たち。家族みんなのTabletPC──東芝「dynabook R10/170L7」レビュー(2/3 ページ)

» 2005年02月10日 17時00分 公開
[平澤寿康,ITmedia]

申し分ないスペックのオールインワンA4ノート

 dynabook R10は、見た目は一般的なオールインワンA4ノートと大きく変わらない。

ラップトップモードにセットした場合のdynabook R10。一般的なオールインワンA4ノートとして使用できる

 搭載されているキーボードは、A4サイズのdynabookシリーズに採用されているものとほぼ同じで、キーピッチ19ミリ、キーストローク2.7ミリを確保する。また、ポインティングデバイスのタッチバッドも搭載しており、通常は一般的なノートPCとして利用できる。

キーボードは、キーピッチ19ミリ、キーストローク2.7ミリのフルサイズ。タッチバッドも標準搭載する

 基本スペックも申し分ない。CPUはCeleron M 360(動作クロック1.4GHz)で、メインメモリは標準512Mバイト(最大2Gバイト)、HDDは標準60Gバイトと、ホームユース向けノートとしては十分なスペックとなっている。

 光学ドライブには、片面2層記録対応のDVD+R DLもサポートするDVD-RAM/±R/RWスーパーマルチドライブが標準採用されており、マルチメディア能力も十分だ。

光学ドライブには、DVD+R DL対応DVD-スーパーマルチドライブを採用した

 さらに、PCカードスロットやSDカードスロット、USB2.0ポート(3基)、IEEE1394ポートなどが標準で搭載されており、拡張性も高い。100BASE-TX対応の有線LANに加え、IEEE802.11b/g対応の無線LAN機能も標準搭載しているため、個人の部屋やリビング、キッチンなど家庭内のどこにでも持ち運んで使用できる。一般的なオールインワンA4ノートと比較しても、見劣りする部分はないと言ってよいだろう。

dynabook R10の左側面。前(画面右)から順に、PCカードスロット、IEEE1394、SDカードスロット、USB2.0×2。
右側面には、光学ドライブ、スタイラスペンフォルダのほか、Office OneNoteが起動するアプリケーションボタンを装備する
dynabook R10の背面。左から順に、USB2.0、VGA、S-Video出力、モデム、100BASE-TX/10BASE-T LAN
前面の左には無線LANのオン・オフスイッチ、マイク、ヘッドフォン、ボリュームダイヤルが配置されている

 液晶ディスプレイは、1024×768ドット(XGA)表示に対応する14インチのSuperView液晶だ。TabletPCということで、液晶面にはタブレット層が用意されているが、液晶自体の視認性は全く損なわれておらず、表示品質も申し分ない。14インチというサイズを考えると、XGAという解像度はやや物足りなさを感じるものの、デジカメやDVD-Videoなどの画像・映像コンテンツを楽しむには全く問題ない。

 さらに、安全性向上という面が考慮されている点も見逃せない。

 1月に発表された新型dynabook SSには3D加速度センサーが搭載され、PC本体に振動などが加わったときにHDDのヘッドを自動的に退避させる機能が搭載されているが、それと同様の機能がdynabook R10にも搭載されている。また、本体の四隅には「ショックプロテクター」と呼ばれる車のバンパーに似た衝撃吸収構造が採用され、万一落としてしまった場合でも、落下の衝撃が本体内部に伝わりにくくしている。つまり、新型dynabook SSで採用されたプロテクト機構の多くが、このdynabook R10にも採用されているわけだ。

 こういった部分を見ても、dynabook R10が一般的なノートPCとして使用しても全く問題がないように設計されているということがよくわかるだろう。

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