マザーボードのスペックはメモリやインタフェース周りでインテルのチップセットと差別化を図っているnForce4 SLI IEだが、何といっても気になるのがこれまでAthlon 64を基幹としたシステムでしか使えなかったNVIDIA SLIのパフォーマンスだ。
早速、Athlon 64を搭載したnForce4 SLIとPentium 4を搭載したnForce4 SLI IEのそれぞれで、定番3Dベンチマークの結果を比べてみよう。
今回のテストでは、nForce4 SLI IEのシステムとしてNVIDIAから提供された評価キットを使用している。これは、nForce4 SLI IE搭載のリファレンスマザーにGeForce 6800GTのリファレンスカードを2枚組み込んだもの。さらに、CORSAIRのDDR-667メモリ「CM2X512A」を2枚にWestenDigitalの1万rpmドライブ「WD740GD」と、メモリとHDDは現在考えうる最高のハイパフォーマンスパーツで構成されている。
CPUだけは「そちらで用意してもらえますか」ということだったのだが、その選択には頭を悩ました。FSB1066MHzをサポートしているので「Pentium 4 XE/3.73GHzと組み合わせた最速パフォーマンス」にも惹かれたが、比較用のAthlon 64搭載システムとのバランスをとるため、「Pentium 4 550」と「Athlon 64 3500+」という価格帯がほぼ同じミドルレンジCPUを採用した。
「nForce4 SLI IEが発揮する3Dパフォーマンスの可能性」の答えにはならないが、ボリュームゾーンと思われるミドルレンジユーザーが「NVIDIA SLIを利用するのに最適なプラットフォームはインテルなのかAthlon 64なのか」を判断する材料として今回のデータを参照していただきたい。
なお、各種ドライバだが、グラフィックスカードにおいてはNVIDIAが評価キットに同梱してきたForceWare 71.84を適用、マザーボード用ドライバはnForce 4 SLI IEリファレンスボードに評価キット添付ドライバを、Athlon 64 3500+を組み込んだ「A8N-SLI」にNVIDIAのWebサイトで入手できる最新バージョンを、後で登場するIntel 925XEマザー「D925XECV2」にインテルのWebサイトで入手できる最新バージョンを、それぞれ適用した。
ベンチマークシステム環境その1 | |
CPU | Pentium 4 550 |
マザーボード | nForce4 SLI IntelEdition |
メモリ | DDR2-667/512MB×2ch |
グラフィックスカード | GeForce 6800GT×2 |
HDD | WD740GD |
OS | Windows XP Professional +SP2 |
ベンチマークシステム環境その2 | |
CPU | Athlon 64 3500+ |
マザーボード | ASUS A8N-SLI |
メモリ | PC3200/512MB×2ch |
グラフィックスカード | GeForce 6800GT×2 |
HDD | WD740GD |
OS | Windows XP Professional +SP2 |
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