この拡張設定では、デジタル出力の切り替えとサンプリングレートの選択が可能となっている。デジタル出力ではそのオン/オフに加えて「PCMのみ出力」「AC-3のみ出力」「自動選択」といった設定が可能だ。「PCMのみ出力」以外にしておけば、ステレオPCMだけでなくAC-3のパススルー出力も可能。しかしこの場合は、いずれもサンプリングレートが48kHzに固定される。
手持ちのDVD再生ソフトで試してみたところ、表示されているAC-3だけでなく、DTSパススルーも問題なく行われるようだ。リニアPCMのみの出力なら、サンプリングレート設定で96kHzや192kHzも選べるようになるが、当然ながら、音声ファイルや再生ソフトウェアがこのサンプリングレートに対応していなければこの機能は活かせない。
また、24ビット/192kHzでのデジタル音声出力が可能といっても、AVアンプやスピーカーなど、当然ながらその入力側も対応していなければならない。現状では、S/PDIF入力端子で192kHzまでに対応するものは、はっきりいってほとんどない。
対応製品としては同社製パワードスピーカー「77monitor GX-77M」がある。これはS/PDIF接続で24ビット/192kHz入力に対応しているスピーカーだ。同社ではこのスピーカーとの組み合わせを提案している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.