第23回 新緑と光の関係今日から始めるデジカメ撮影術(2/2 ページ)

» 2005年05月26日 00時00分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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 ではもっと緑に近づいて、森の中に入ってみよう。中に入っちゃうと、どこをどう撮ると雰囲気が出るか、難しくなってくる。

これは単に緑の中を撮っただけで、木がたくさんある森だね、で終わってる

 そういうときはポイントを絞ろう。例えばカメラを縦位置にして下から見上げてみる。そうすると、木の生い茂ってる様子がはっきりして、どんな緑の中にいるかが分かりやすくなる。

カメラを縦位置にして見上げてみた

 広角側にして下から見上げると遠近感がついて、より“緑のトンネル感”がでるのだ。

新緑の季節を気持ちよく撮る構図

 緑の季節はつまり花の季節だったりする。

 植物を撮るとき、露出補正の使いこなしは重要だ。白い花のとき、背景が空で明るいときに撮るといい。

補正無し
プラス0.7の補正

 この場合撮りたいのは花なので、プラスの補正をかけた方が明るくて白さが際だつというものだ。今回はテーマが「新緑」だから、花のアップより、花のある風景って感じで撮ってみよう。

 新緑らしいといえば、やはり茎がぐんぐん伸びて花を咲かせてるという図。

 しゃがんで、花とカメラの高さを合わせて撮るといい。さらに思い切って望遠にしてみよう。すると手前の花にピントが合い、背景がボケてぐっといい感じになる。


 花というとついマクロで花びらに寄りたくなるけれども、低い位置で望遠で撮るのもいい。すると背景がきれいにボケるし花の形もきれいに出るし、望遠にすると遠近感がなくなるので余計な背景がなく、緑が密集してるように撮れるのだ。

 さらに10倍ズームの高倍率デジカメで撮ってみた。

アザミのつぼみ。より背景がボケて形がきれいに出る

 花びらに近寄って撮るのとはまた違ったテイストのアップの写真になるのだ。

 今の季節は毎週違った花が咲き、違った木々が伸び、巷の植物が刻々と変化に富んだ姿を見せてくれる。季節感あふれる緑や花や野草の写真を残しておこう。

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