分かる人には分かる便利さ――ドライブUSB化キット「DN-IDE3525」を試すIDE-USB変換ケーブルキット(2/3 ページ)

» 2005年06月03日 14時09分 公開
[石川ひさよし&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]

電源供給用のACアダプタも付属するため、接続はごく簡単

 ではさっそく使用してみよう。接続時の注意として、この手の製品では基本的にHDDのマスター/スレーブ設定をマスター側にしておく必要があるのが暗黙の了解となっている。

 しかしマニュアルにその手の表記は確認できず、一般ユーザーであれば若干とまどうこともあるかもしれない。とりあえず手持ちの機器でテストしてみたところ、3.5インチHDDはマスター/ケーブルセレクトで認識、スレーブでは認識されず。2.5インチHDDは特殊ジャンパを用いているためマスターのみで認識。5インチ光学ドライブはマスター/スレーブ/ケーブルセレクト共に動作した。ドライブの接続時にジャンパは再度チェックすることをおすすめする。

photo 3.5インチHDDないし、5インチ光学ドライブを接続した場合はこのような感じ。付属ACアダプタにより電源を得る
photo 2.5インチHDDではバスパワー駆動が行えるため、インタフェースを直接接続するだけ

 ここまでで、おおよその使い方は理解できるだろう。

 では実性能をチェックしてみることにする。マザーボードのIDEポートに接続した場合とDN-IDE3525を介したUSB2.0接続した場合の転送速度を計測してみた。

転送速度3.5インチHDD
Ultra ATA/100接続
3.5インチHDD
DN-IDE3525経由のUSB2.0接続
(Ultra ATA/100接続時との差)
2.5インチHDD
Ultra ATA/100接続
2.5インチHDD
DN-IDE3525経由のUSB2.0接続
(Ultra ATA/100接続時との差)
リードバッファ40Mバイト/秒32Mバイト/秒
(-8Mバイト/秒)
30Mバイト/秒32Mバイト/秒
(+2Mバイト/秒)
ランダム 56Mバイト/秒33Mバイト/秒
(-13Mバイト/秒)
34Mバイト/秒33Mバイト/秒
(-1Mバイト/秒)
シーケンシャル40Mバイト/秒19Mバイト/秒
(-21Mバイト/秒)
25Mバイト/秒25Mバイト/秒
(±0)
ライトバッファ40Mバイト/秒25Mバイト/秒
(-15Mバイト/秒)
30Mバイト/秒24Mバイト/秒
(-6Mバイト/秒)
ランダム56Mバイト/秒24Mバイト/秒
(-32Mバイト/秒)
34Mバイト/秒21Mバイト/秒
(-13Mバイト/秒)
シーケンシャル39Mバイト/秒21Mバイト/秒
(-18Mバイト/秒)
24Mバイト/秒24Mバイト/秒
(±0バイト/秒)
平均アクセスタイム7ms22ms(+15ms)10ms10ms(±0)
※SiSoftware「Sandra 2005 SR1 LT版」ファイルシステムベンチマークでの結果

 結果を見ると、DN-IDE3525の最大データ転送レートはおよそ20〜30Mバイト/秒ほどであることが分かる。

 7200rpmタイプの3.5インチHDDの場合は、DN-IDE3525接続時の転送速度において平均アクセスタイムがかなり落ちる結果となった。これに対し2.5インチHDDは転送速度の低下も少なかった。テストによってはUltra ATA/100接続以上のスコアが出ているという所は少々疑問が残るが、ボトルネックの少なさとより大容量なバッファなどが関係しているのかもしれない。

40/44ピン用コネクタが2基搭載されているということは……

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