2種類のIDEインタフェースを持つDN-IDE3525。ここでちょっとした実験も行ってみた。DN-IDE3525のIDEコネクタはその構造上、3.5インチ側と2.5インチ側双方に同時にドライブを接続することも可能だ。それなら同時に接続し、同時に認識させることはできるのだろうか。
接続先 | 40ピン対応コネクタ(3.5/5インチ用) | 44ピン対応コネクタ(2.5インチ用) | 結果 |
3.5インチHDD(マスター) | 2.5インチHDD(マスター) | × | |
3.5インチHDD(ケーブルセレクト) | 2.5インチHDD(マスター) | × | |
5インチDVD-RWドライブ(マスター) | 2.5インチHDD(マスター) | × | |
5インチDVD-RWドライブ(スレーブ) | 2.5インチHDD(マスター) | × | |
5インチDVD-RWドライブ(ケーブルセレクト) | 2.5インチHDD(マスター) | × | |
※2.5インチHDD:Seagate「Momentus 40GB」、3.5インチHDD:Seagate「Barracuda 7200.7 ATA/100 80GB」、5インチドライブ:パイオニア「DVR-A07-J」 |
……試した範囲内では残念ながらすべて認識できなかった。これはセカンダリでも認識した光学ドライブを3.5インチ側に、2.5インチのHDDをマスター設定で2.5インチ側に接続してみても同様だ。まぁ、これができなくてもほとんど問題ないのだが。
DN-IDE3525は2.5/3.5/5インチの各ベアドライブを直接接続し、そのままUSB化できること、そして電源供給用のACアダプタもセットになっているという利便性が大きな特徴だ。
光学ドライブを搭載しない1スピンドルタイプのモバイルノートPCを用いるユーザーがCD/DVDメディアを扱う場合、どのような方法を用いるか。ほとんどの場合はUSBないしIEEE1394接続タイプの外付けドライブを導入するか、別PCの光学ドライブをLAN経由で共有させるかのどちらかではないだろうか。
記録型DVDドライブはほどほど安価になってきた(価格参照)とはいえ、同じドライブを採用するモデルで比較すると外付けタイプはやや割高だ。
DN-IDE3525によりベアドライブを用いることができるとなれば、より割安なバルクドライブとこれをセットで導入する方が安価な場合も多いと思われる。むろんこのような導入方法があるぞと思い浮かぶようなユーザーであれば、HDD換装の機会も比較的多いユーザーであろうことは言うまでもない。このキットは1台持っていると、この先もかなり役に立つものだと思う。
なお、エバーグリーン広報氏によると3月の発売開始直後(関連記事参照)は、即売り切れてしまうほど人気が出たという。今現在(2005年6月3日)、同社「上海問屋」を見てみると十分な数を再入荷したらしい。
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