TabletPCでペーパーレス化や広告イメージの具体化・共有化を実現ユーザー事例:マッキャンエリクソン(2/2 ページ)

» 2005年06月07日 18時30分 公開
[栗田昌宜,ITmedia]
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相手の目を見て話をしながらメモが取れる

ITmedia TabletPCを導入して良かった点はほかにもありますか?

中里 広告会社の社員にとって重要な仕事のひとつが「コンタクトレポート(クライアントとのミーティングの議事録)」の作成です。以前は紙のノートに書き留めたメモを見ながらコンタクトレポートを作成していましたが、TabletPCを導入してからは、ミーティングの最中に打ち込んだり書き込んだりしたメモを流用して作成できるようになったので、所要時間を大幅に短縮できました。

ITmedia メモ取りをデジタル化するという点だけで言えば、別にTabletPCでなくてもいいように思えるのですが。

中里 確かに通常のノートPCでも、キーボードを使ってメモを取ることはできるでしょう。事実、IT系企業を中心に、ミーティングの席にノートPCを持ってきて、それでメモを取るクライアントも増えています。

 でも、そういうクライアントばかりではないんですね。ノートPCのディスプレイに目をやりながら話をすると、入力・変換でカタカタやっているせいもあるのでしょうが、「人の話をちゃんと聞いていない」と不快に思われる方も少なからずいらっしゃいます。あるいは、開いているディスプレイの背中がついたてのように見え、バリアを張られているかのようにお感じになるのかもしれません。

 でもTabletPCだと、相手の目を見ながら、紙のノートに書くのと同じように、がんがん走り書きを書き留められます。これができるのとできないのとでは、メモ取りのデジタル化という点では同じでも、ずいぶん違うのではないでしょうか。

 クライアントにプレゼンテーションする際にもずいぶん役に立ちました。TabletPCを使えば、プレゼンテーションを行っている最中に、強調したい部分に蛍光ペンでしるしを付けたり、重要なキーワードをペンで書き込んだりしてインパクトを強めることができます。これなども、通常のノートPCには真似のできないTabletPCの特長でしょうね。

プレゼンテーション中に蛍光ペンでマークを付けることで、アピールしたいポイントを強調できる

ITmedia 今後のTabletPCに望むことはありますか。

中里 誰もが言っていることでしょうが、やはりもっと軽くなってほしいですね。起動時間も、もっと短くなってほしいです。

 また、これはTabletPCに対する要望というよりは、世の中全体のPC環境への要望なのですが、もっと無線LANホットスポットが増えてほしいです。使用しているTabletPC(日本HPの「HP Compaq Tablet PC TC1100」)はIEEE802.11b/g無線LAN機能を内蔵しているので、無線LANホットスポットがもっと増えれば、アポとアポとの間の空き時間をもっと有効に活用できるようになります。

 ぜひともそうなってほしいですね。

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