LANDISKは、HDDの組み込みが容易なのも特徴だ。ネジ2つを外して背面パネルを外すと、内部の基板も一体化したフレームをごっそり抜き出すことができ、HDDを容易に取り付けられる。HDDを設置したら専用の付属4ピン電源ケーブル、IDEケーブルを基板とHDD間に接続し、再び背面のカバーをネジ止めすれば完了だ。プラスチックの爪などで止められている部分もなく、プラスドライバー1本(キットにドライバーが付属する)あれば作業は不安なく行える。
導入設定もブラウザベースで行うWebツールが提供されており、ほどほど容易である。ファームウェアは基板上のフラッシュメモリに記録されているので、基本的にはLANケーブルを接続して電源を入れるだけで動作する。電源を入れてからCPUインジケータが点灯していることを確認し、ブラウザから「http://LANDISK」にアクセスするだけで設定作業が行えるわけである。初期設定ではDHCPクライアントとしてIPアドレスを取得するので、DHCPサーバの存在する一般的なブロードバンドインターネット環境であれば、即使い始めることが可能だ。
まず最初に行うのはHDDの初期化だ。ファイルシステムとしてはFAT32を採用しており、クラスタサイズを4Kから32Kバイトの間で選択して初期化することができる。初期化が完了すると「PUBLIC」というフォルダが自動で作成され、無条件に共用可能に設定されている。もちろん任意のフォルダを作成し共用させることもできる。
設定といってもWebツール上からそのフォルダを公開するかしないか、そしてセキュリティポリシーを設定するだけ。ちなみにセキュリティポリシーといってもユーザー別/フォルダ毎にパスワードをかけるといった設定が行えるだけで、より高度なアクセス権設定ができるわけではない。そのためセキュリティレベルとしてはそれほど高度にできないかもしれないが、家庭内用途に限って、自分専用あるいは家族のみで共用といったふうにフォルダを作成し共有されればいいユーザーにはほどほど導入しやすいといえる。
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