ボーナスで狙う、「魅惑の大画面テレビパソコン」の選び方ITmedia Shopping バイヤーズガイド(2/7 ページ)

» 2005年06月20日 00時00分 公開
[池紀彦,ITmedia]

日立製作所──ダイジェスト視聴ができる「いいとこ観」機能が特徴

 日立製作所のPCは、ソフトのユニークさが目立つところです。中でも注目は「いいとこ観」機能。この機能では、録画した番組の中から、動きと音声の変化量から解析し、重要なシーンのみを再生したり、同社の指定したジャンルに応じて自動的にダイジェスト版を作成したりできます。これにより、他メーカーのTV機能と比べて目新しさが光っているといえましょう。

photo Prius Deck DS75M

 ハイエンドデスクトップ「Prius Deck」シリーズは全モデルでWチューナー型TVキャプチャーユニットを搭載しています。そのため2番組の同時録画に対応し、高画質化回路も備わります。さらにPrius Deck最上位モデルとなる「DS75Ms」には同社の23Vインチ液晶TV「Wooo」がそのまま付属するのもすごいところです。PCも液晶TVも一緒に欲しいという人にはこのようなモデルがお勧めできそうです。

photo Prius Air One AW33M

 カジュアルなデザインの液晶ディスプレイ一体型「Prius Air One」シリーズは、上位モデルの「AW33M」にTV機能が備わっています。そしてスタンダードデスクトップタイプの「Prius Air」シリーズでは上位2モデル「AR37M」「AR35M」にTV機能が搭載され、うち最上位モデルの「AR37M」には高画質化回路も備わっています。

東芝──ノートPC+AV機能を融合した「Qosmio」シリーズ

 東芝では、ノートPCラインアップを中心に特徴あるTV機能を持つモデルを多数そろえているのが特徴です。

 中でも「dynabook Qosmio」シリーズ(Qosmio G10/390LSなど)は全モデルにテレビ機能を搭載しています。

photo dynabook Qosmio G10/390LS

このシリーズには同社独自開発の高画質化エンジン「Qosmio Engine」が搭載され、ノートPCでも高画質映像を楽しむことができるのが特徴です。また、OSを起動しなくても本体スイッチによりTV視聴・番組録画が行えるインスタントテレビ機能「QosmioPlayer」も便利なポイントの1つです。この機能によりノートPCをHDDレコーダーのように使用することもできそうですね。

シャープ──32V液晶+AV機器ふうデザインの、まさにリビングPCモデルに注目

 シャープは、発色性能などに評判のよい液晶ディスプレイやノートPCの印象が強いが、先日、なんと32Vインチの大型液晶TV兼PC用ディスプレイ「IT-32M2」をセットにした「Mebius PC-TX32J」というAVセンターPCを発表しました。

photo Mebius PC-TX32J

 PC本体も横置き設置タイプのもはや家庭用DVDレコーダー機器のようなデザインがなされており、かつ32Vインチの大型液晶TVをディスプレイに採用しているのでリビングルームに設置し、メインTV兼PCとして利用することができそうです。

photo Mebius PC-XG70J

 そのほか、TVチューナーや高画質化回路を搭載し、ノートPCでも高品質な液晶パネルとTV機能、HDDを2基も搭載するといったことを特徴にしたAVノートPC「Mebius PC-XG70J」なども用意されています。こちらにはOS機動なしにTV視聴・録画が行える「インスタント機能」も備わっています。

2005年夏版の“テレパソ”購入のポイント

 まずはTVチューナーの搭載はもちろんとして、ゴーストリデューサー、3次元Y/C分離、デジタルノイズリダクション、タイムベースコレクタといった定番の高画質化回路を搭載しているにも関わらず、製品価格が低価格傾向となってきたことです。

 反面「どこが違うの? どれでも一緒?」といった「?」が増えることにもなってしまいがちなのですがこの差別化ポイントとして、より大型の液晶TVとしても活用できるディスプレイを採用したり、録画をしたあとの「視聴」するときにPCならではの便利さを加えたり、リビングルーム設置も大いに想定できるAV機器ふうのデザインを採用したりといったことがあります。また最近の上位モデルでは、新たに色補正やコントラストの補正機能、動き適応型IP変換といった新たな高画質化機能を備える製品も投入されるなど、メーカーが独自に開発した高画質化のためのチップ搭載がポイントとなりそうです。

 こちらはメーカーによって名称や細部機能に関しては若干異なりますが、各メーカーとも次世代のPC向けTV機能への差別化ポイントを具体的にかつ戦略的に搭載し始めたといったところでしょう。画質にこだわるユーザーでも快適にPCでテレビ視聴や録画を楽しめるようになっています。

 では用途別に考えた場合は、どのような製品を買うのが最適なのでしょう。もちろんこれは環境や予算などによって異なってくるわけで、いくつかのシチュエーション別に考えてみることにしよう。

 リビングルームに設置する前提で、ボーナス用途に大型液晶TVかPCかを迷っている家族ユーザーであれば、迷わず大画面液晶TV/ディスプレイを備えるモデルがお勧めできます。2005年夏ボーナス用途には、当然大画面液晶TVも人気製品の上位に位置しているので、オトーサンにとっては奥様の説得にも有効なのではないでしょうか。なお、どうせならということで2番組同時録画に対応するモデルや、デジタル放送の録画に対応しているモデルであれば、より永く使えそうです。

 一人暮らしのユーザー、あるいは個人用・子供用に1台をといったユーザーであれば、ややコンパクトな、20インチクラスのディスプレイを備えるモデル1台で済ますという選択肢が良さそうです。省スペース型のコンパクト、あるいは一体型TV機能付きデスクトップやTV機能付きノートPCなら、ことさらスペースを有効に使えるようになることでしょう。

 よりこだわるユーザーであれば、各社最上位モデルが備えるメーカー独自の高画質化機能を比較して選ぶのもいいかもしれません。デジタル放送の視聴や録画への対応は確実に注目しておきたいポイントです。

 ビジネス/家庭用を兼ねるPCをということで、寝室や書斎で使うのであればベッドやデスクの片隅に置いて手軽に使えるTV機能付きのノートPCがスマートです。ノートPCのなかではやや大型傾向にありますが、室内だけでなくどこにでも持ち運んで使えるメリットは大いに活かせそうです。

 では、次のページから始まるスペック比較カタログでチェックしながら、「魅惑の大画面テレビパソコン」を探してみてください。

32Vインチ液晶ディスプレイ採用モデルカタログ

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