TV視聴・録画ソフトは、新バージョンの「FEATHER2005 V2」が採用されている。こちらは同機と同時にバージョンアップされたもので、旧FEATHER2005ユーザーも無償でアップデートすることができる。FEATHER2005 V2の新たな機能として、FEATHER上で録画ファイルの簡易編集が可能な「スキップポイント機能」などが加わった。
プリセットされる録画画質設定は、基本的には前モデル「MTVX2005」と同様。標準モードのみビットレートがやや下がり、平均5Mbps(VBR)となっている。もちろんマニュアル設定を最大5セットも設定可能であるのも前モデルと同様で、このあたりの使い勝手には変化はない。
新たに搭載されたスキップポイント編集という機能は、録画ファイルをFEATHER上で再生しながら、画面下部のバーを操作することにより、チャプターポイント設置などの簡易編集が行えるもの。たとえば民放地上波放送のような途中にCMが入る放送の場合ユーザーは、CMに入ってから早送りしてCM明けで再生再開を、場合によっては進みすぎてしまったため再度巻き戻しして位置を調整、といった作業を行う。このときの作業を認識し、これをチャプターポイントとして自動的に設定してくれる。アバウトではあるが、視聴時のついでに編集点を決めてくれるので結構重宝する。
なお保存版としてDVDに記録しておきたいような番組を、しっかり編集したい場合は、ここで設定したスキップポイントの情報を引き継ぐことが可能な別売りの編集ソフト「超編 Ultra EDIT」などとの連携で使うのがおすすめだ。
なお、XCode IIチップの特徴でもあるハードウェアトランスレート機能を利用して、FEATHER2005上で動画の再エンコードを行うことも可能だ。1枚の片面1層DVD-Rのサイズに自動調整してくれる圧縮機能、DVD-Videoが生成できるオーサリング機能も搭載されている。
もう1つの特徴は、ダブルチューナー仕様となったことによりハードウェアオーバーレイによる2画面同時表示も行えるようになったことだ。“ながら作業時”にTV画面をウインドウサイズにして画面脇で表示しておくといった使い方をするユーザーも多いと思うが、同機の特徴を活かして別の2番組を2画面で表示できる。アイ・オー・データ機器製TVキャプチャーカードに付属する「mAgicTV5」のように独立で画面表示するというスタイルではないが、縦に2つ並べるといった表示方法も選択できる。
ただし、2番組を同時に視聴する必然性や重要性は……それほど高いとは思えないのだが、かつ2画面めの映像はオーバーレイ遅延が発生しているようで、同じ番組を表示していても少し遅れて表示されていたのはやや気になった。
後編ではプラグイン導入によるおまかせ録画機能、追っかけ変換機能使用によるモバイルビデオプレーヤーとの連携といった実使用例などを紹介する予定です。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.