PC-XG70Jは、同社製家庭用液晶TV「AQUOS」シリーズなどでも使用されているASV方式の15インチブラックTFT液晶パネルの採用も大きな特徴だ。
このパネルは、2灯式バックライトの採用により2005年6月現在で業界最大輝度となる約630カンデラ/平方メートル、左右160度/上下130度の広視野角性能を備える。ここからもTV視聴に適した性能を用意していることが伺えるといえよう。ちなみに本体に搭載される「ブライトブーストボタン」により、PC用/TV用と、用途別にそれぞれ適した輝度に即座に切り替えられる機能も搭載されている。
ちなみに最大解像度は1024×768ドット(XGA)。この部分は昨今のPC利用において、やや物足りないとも思えるところだが、こと高画質さにこだわった同社ならではのテレパソとして、許せる部分といえるだろうか。
また昨今のテレパソには必須の機能ともなっている「インスタントプレイ」にも対応している。これはPCが起動していない状態でもTV操作や番組録画が行える機能で、これによりあたかもPCを家庭用「液晶TV兼HDDレコーダー」として活用することができる。
なお、視聴だけでなく録画にも対応していることがポイントの1つだ。インスタントプレイにより録画操作を行った場合は専用のフォルダに保存されるようになっており、Windowsを起動した状態でExplorer上からも参照できる。視聴や単体録画はOS起動なしに、iEPGを用いた録画予約や映像編集やDVD-Video化といった作業はOSを起動して、といった使い方になる。
さてノートPCにおけるテレパソの場合に弱点となりがちなのが、HDDの最大記録容量である。
3.5インチHDD 1基で最大500Gバイト、それに何台も内蔵可能なデスクトップPCとは異なり、スペースの都合から、多くのノートPCが搭載できるHDDは2.5インチHDD 1基(一部の小型モデルは1.8インチ1基)。なお2.5インチHDDで現状最大容量となる120GバイトHDD搭載するモデルはまだ少ないので、最大80Gバイト程度となっているのが現状だ。
対してPC-XG70JではノートPCであるにも関わらず、80Gバイト2.5インチHDDを2基搭載し、合計160Gバイト分搭載している。もちろん3.5インチHDDを用いるデスクトップPCや大容量HDDレコーダーなどにはかなわないが、ノートPCとしては快挙ともいえる大容量さを実現した。
録画可能時間はスペック値で最大134時間。DVDスーパーマルチドライブも内蔵しているため、DVD±R/RWやDVD-RAMメディアに記録することも可能だ。付属ソフトとして、高度なカット編集などが行えるムービー編集ソフト、ユーリード「VideoStudio 7」や、DVDオーサリングソフトの「DVD MovieWriter 3.5 SE」が付属されている。
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