さて最後はAutomater。この機能は、用意された「部品」をペタペタ並べて、データの受け渡し(まえの「部品」の結果をどういうふうに次に渡すか)を決めていけば、自動処理のワークフローができてしまうというもの。こういうの大好きだから、発表されたときにはものすごく期待した。
そこで、実際にいじってみたのだけど、これはまだ発展途上。「部品」の数が少なすぎるのだ。アプリケーションごとに部品は用意されなくてはいけないのだけど、これがまだまだ少ない。
最初にやってみようと思ったのが、「指定したフォルダのなかのムービーファイルをはじから開いてQuickTimeで再圧縮」というものだ。この作業は日常的によく行うものなのだ。ところが、これができない。
選択されているフォルダを得て、その内容を見て、拡張子がmovのものだけをフィルタリング(本当は拡張子じゃなくて、ファイルタイプがムービーっていう風にしたかったんだけど、なぜか「ファイルのタイプ」の選択肢にそれがないのだ)して、QuickTime Playerで開く。ここまではできた。
でも、これをQuickTime Playerで保存することができない。QuickTime Playerでは新規取り込みとか、すごいこともできるのに、保存ができない。なぜだ。
Automaterの部品にはAppleScriptを使うこともできる。結局それを使ってすませたのだけど、これでは何のためのAutomaterだか分からない。
じゃあ、Automaterだけでできることはなんだろうって、部品の一覧を見ると、これがなかなか悩んでしまう。パズルとしては面白いんだけど、部品を見ながら作りたいものを考えるってのでは本末転倒だ。
実は、提供されている部品そのものはXcode 2上でAppleScriptで作成することができる。今のところは、これを使ってみんなでどんどん部品を作っていくことしかなさそうだ。
今回、Tiger入りのPower Mac G5をあれこれいじってみました。やっぱり最新型のPower Mac G5はいいし(最上位モデルを借りたからかもしれないけれど)、Tigerもおもしろい。まだどちらも触っていない方、ぜひ使ってみてください。せめてTigerだけでも。OSの使い勝手はCPUにはよらないしね。
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