WinBook WV761の筐体サイズは幅332.8×奥行き272×厚さ25.3〜35.7ミリ、重さ約3キロ(バッテリ装着時)と、持ち歩くのは厳しい。主に据え置きで使うデスクノートと考えるのが妥当だ。
インタフェースは、右側面にUSB 2.0を3基、IEEE 1394を1基、TypeII対応のPCカードスロットを1基備え、背面に外部ディスプレイ出力用のD-Sub端子を1基、左側面にネットワーク端子とモデム端子、DVDスーパーマルチドライブを搭載する。
なお、SDカードとメモリースティックが読み書きできるカードリーダのスロットが本体前面に搭載されている。USBが右側面に集中しているのでマウスを接続するぶんにはいいのだが、そのほかの増設機器を考えると、両側面に分散したほうが使い勝手はいいと思われる。
搭載するキーボードは、キーピッチ19ミリと広めで入力も行いやすい。[Enter]キーや[Back Space]キーだけでなく[PgUp][PgDn]キーも比較的大きめ。キータッチも、低価格ノートにありがちな「パシャパシャ」する感じはなく、軽すぎず、それなりにクリック感のある作りで筆者は好ましく感じた。
タッチパッドの右側には、上下スクロール専用エリアを別に設けるなど、誤操作などを起こしにくいデザインも、従来のタッチパッドと比べて使いやすい印象を受ける。
WinBook WV761は、パフォーマンスをそれほど重視しないユーザーに満足できる低価格ノートに仕上がっている。とくにキーボードやタッチパッドなど入力デバイスがしっかりしていることを評価したい。
HDD容量や薄型のDVDスーパーマルチドライブを搭載するなどストレージのスペックがこの価格帯にしては充実している一方で、メモリ容量が256Mバイトであるのに不満を持つユーザーもいるだろう。
その場合、512Mバイト搭載モデルを選択するか、CD-RWとDVD-ROMのコンボドライブを搭載してHDD容量が40Gバイトの下位モデル「WinBook WV731」のメモリ512Mバイトモデルを選択するといい。
なお、今回はWinBook WV761と同時に「Turion 64 MT-28」を搭載するハイパフォーマンスモデル「WinBook WV830」も現在同時進行で評価作業を行っている。モバイルSempron 2800+とTurion 64 MT-28はともに実動作クロックが1.6GHzのCPUなので、純粋にCPUとしてのパフォーマンスがどうなっているのか比較できるのは興味深い。これについては後日掲載予定のWinBook WV830のレビュー時に検証することにしたい。
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