普段筆者が使っている、10.4インチ液晶搭載のB5ノートであるソニー「VAIO SR」で、冷却効果を調べてみた。やや古く、とりわけ熱いというモデルでもないが、ご容赦いただきたい。
測定は、本体背面のHDD、CPU直下に簡易温度センサーと貼り付け、MPEG-2動画を10分間連続再生した時点での温度を測定した。結果は以下の通り。
HDD直下(設置前との差) | CPU直下(設置前との差) | |
設置なし | 39.9度 | 45.3度 |
「どんなもん台」設置 | 35.0度(-4.9度) | 38.8度(-6.5度) |
双方でけっこう効果が確認できた。中央に設置されるファンはかなり強力なようで、温度センサーを貼ったままPCを乗せてみたら、即数値が低下しはじめるほどだった。
今回テストに使用したVAIO SRはUSBが1つしかなく、メモリカードもメモリースティックスロットのみを搭載するモデルである。どんなもん台の導入により、USBポートの増加、かつUSBを埋めてしまいがちなメモリカードリーダーも一緒に増設、という感じとなった。もちろん適当なUSBハブ+USB接続タイプのメモリカードリーダーを購入すればおそらくは安価にすむことだろうが、この一体感にはかなり満足だ。
さらには2.5インチHDDが搭載できるのも非常に便利だ。2.5インチ外付けHDDケース機能も備えているわけである。9.5ミリ厚以下の2.5インチATA HDDを搭載できる。
さてこのどんなもん台、メインどころである冷却性能とHDDケース機能はやはり便利である。ただ、USBポート数は少ない。最近のノートPCであれば最低でも2、3ポートほど搭載されているものが多く、そこから1基だけ増えてもあまりありがたみがない。また、メモリカードリーダーも最近のPCのトレンドから、標準で搭載されるものが多く、新しいモデルほどメリットを活かせないかもしれない。
筆者はこのVAIO SRを常時持ち歩き、自室ではサブマシンとして活用している。そのときには、“ながら”音楽再生や適当なWebチェック用マシンとなるわけで、モバイル時の仕事中には膨大な音楽データすべては必要ない。自室ではこの外付けHDDに、音楽データやふとしたときに定期的に仕事用データをバックアップするという活用方法が構築でき、かなり重宝している。
1スピンドルノートユーザーの筆者からすると、メモリカードリーダーはいらないので、スリムタイプの光学ドライブが搭載できる機能が付くと(ちょっとサイズが大きくなるかもしれないが)よりうれしいのであるが、いかがだろうか。
もちろん本来の機能である冷却機能で考えると、17インチワイド液晶搭載モデルまで対応するというその本体幅から、15インチ以上の液晶ディスプレイを搭載するA4/デスクトップ据え置き型モデルを使うユーザーにはより恩恵が得られそうである。とくにノートPCで3Dゲームを楽しむユーザーは、発熱する量が多い、高スペックのCPUしかりハードウェアエンコーダTVチューナー搭載モデル(録画中のHDD含む)であったりするだろうと思われるからである。
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