導入満足度はもはや“至高”の域──真空管アンプふうのアクリルPCケース「Jules」PCケース(3/4 ページ)

» 2005年10月13日 18時40分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]

このケースには「ムリヤリ」が似合わない

 組み立てにはひと苦労だ。

 もちろんPCケースなので、作業じたいは通常通りなのだが、ベース含めて素材がアクリルなので、当たり前だがキズ1つ付けようものなら台無しだ。しかもそのまま触っては裏にも指紋が付いてしまう。メーカーもその点は承知しているようで、あらかじめ手袋が付属しているというこだわりようなのである。

photo キズ・指紋付着を防ぐ、作業用の手袋が標準で付属される

 組み立てで気が付いた注意点といえば、まずアクリルはアルミやスチールといった金属よりもたわむ素材であるということだ。厚めのアクリル板を採用しているため強度はそこそこだが、電源1ついつものように取り付けるだけでもアクリルパネルはけっこうたわむ。

 そして上段部分の装着前に必要なケーブルを引き出しておき、ネオン管の配線をあらかじめ済ませておきたい。背面パネルを装着してしまうと、内部へのアクセス方法は下部ユニット上部の限られた穴のみ。内部はかなり狭い状態になるので後から作業をしようとしても困難なのである。なお少しでもキズを付けたくない場合は、各ネジを締める際に樹脂タイプのワッシャを噛ましておくのもよいと思う。

photo 下段背面のパネルなどは取り外せるので、整備性はさほど悪くはない

 このケースには「ムリヤリ」が似合わない。(今回は試用のためメーカーから拝借しているものだからなおさらだが)この緊張感は、初めてPCを自作したときを思い出させ、自作する楽しさを再認識させてくれもする。

 組み立ては、下段に電源やドライブ類を設置し、マザーに接続する各ケーブルを上に出しておく。そしてマザーベースを下段部の上に装着し、背面I/Oパネルはめ込み、最後にドームをかぶせるといった感じとなる。

photo 完成型はこのような感じになる。アクリルパネルもかなり背が高いので、かなり大きめのCPUファンなども搭載できそうだ

ネオン管でロゴが浮き上がる“にくい”演出機能に、光りモノへのさらなる物欲が

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