「FMV LIFEBOOK T8210」は、携帯性を重視したB5サイズの2スピンドルコンバーチブル型タブレットPCだ。タブレットモード、ノートPCモードのどちらも快適に使用できるハイスペックを備えており、オフィスユースに適した魅力的なマシンに仕上がっている。
これまで富士通は、日本国内ではピュアタブレットの型タブレットPC「FMV STYLISTIC」シリーズを企業向けに提供してきた。これらは主に、倉庫などでの在庫管理業務やビル、工場などでの保守点検業務といったバーティカル(特定業務)分野で利用されており、オフィスワークなどのホリゾンタル(一般業務)分野では、やはりノートPCを使用するのが一般的だ。
しかし最近では、マイクロソフトのOfficeシリーズのようにペン入力をサポートするアプリケーションが増えてきたことなどから、ホリゾンタル分野でもタブレットPCを利用したいという声が増えてきた。
そこで富士通は、同じく企業向けのノートPCシリーズである「FMV LIFEBOOK」のラインアップに、新たにコンバーチブル型のタブレットPCを追加した。「FMV LIFEBOOK T8210」(以下、T8210)はそのうちの1機種で、12.1インチ液晶ディスプレイを備える携帯性重視のタブレットPCである。
T8210の特徴は、タブレットPCとしても通常のノートPCとしても、死角のない仕様を妥協することなく実現していることにある。
まずノートPCとして見てみよう。CPUはPentium M 740(実クロック1.73GHz)、メインメモリはPC2-4200対応DDR2 SDRAMを最大2Gバイト(標準256Mバイト)搭載可能、チップセットはモバイルIntel 915GM Expressと、基本スペックは最新のモバイルノートと同等。しかもCPUパワーは、モバイルノートとしては特に優れた部類に入る。
ディスプレイはXGA(1024×768ドット)表示対応の12.1インチ液晶を採用し、モバイルノートとして必要十分のサイズを確保。描画機能はチップセット内蔵のGMA900を利用しているが、3D描画能力もそこそこあり、ビジネスマシンとしてはこちらも必要十分のパフォーマンスを備えている。ネットワーク機能は、IEEE 802.11a/b/g対応の無線LANに加え、1000BASE-T対応の有線LANも搭載しており、幅広い形態のネットワークに対応できる。
さらに、本体にはホットスワップが可能なモバイルマルチベイ方式の光学式ドライブ(標準はDVD-ROM & CD-R/RWコンボドライブ)を搭載し、それでいて約2.15キロ、ウェイトセーバー使用時には約1.95キロという軽量ボディを実現している。
液晶ディスプレイのサイズこそ小さくなっているものの、それ以外の基本スペックは、一般向けのモバイルノートシリーズである「BIBLO MG」シリーズのハイエンドモデル「BIBLO MG70M/T」とほぼ同等。これだけのスペックが詰め込まれていれば、オールラウンドなビジネスマシンとして十分活躍できるはずだ。ポートリプリケータもオプションで用意されている(価格:税別1万円)。
次に、タブレットPCとしてはどうだろうか。
T8210はコンバーチブルスタイルのため、当然ながら液晶ディスプレイが180度回転するようになっている。中央部1点のヒンジのみで本体に結合され180度回転できる構造だが、液晶ディスプレイのぐらつきはほとんどなく、回転ギミックによる使用時の不安は一切ない。
液晶ディスプレイには電磁誘導方式のデジタイザ(いわゆるタブレット)が配置されており、付属の専用ペンによって操作する。デジタイザでは専用のペンを使わない限りポインタが移動しないため、確実なペン操作が行える。当然だが、Windows XP TabletPC Edition 2005の操作も軽快だ。
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提供:マイクロソフト 株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2005年12月31日