オウルテックがWPC EXPO 2005で伝授する「冷却の秘伝」五カ条WPC EXPO 2005(2/2 ページ)

» 2005年10月27日 14時01分 公開
[ITmedia]
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秘伝その4「できるだけ長寿命のファンを選ぶこと」PCケースの内部は高温になる。高温という環境はファンの寿命に意外と大きな影響を与える。通常、カタログにある「耐久時間」は摂氏25度の状況で測定されているデータが記載されているが、PCケースのような高温の環境ではその値をはるかに下回ると思ったほうがいい。

秘伝その5「静音性能を重んずるなら静音ファンを多連装」オウルテックが独自にテストした「搭載ファンの数と種類と温度と騒音の関係」のデータ。静音タイプファンを3台搭載した場合と静音ファン+ノーマルファンの組み合わせを比べた場合、筐体内部の温度はほぼ同じなのに騒音レベルは13dBも差がついた。もちろん静かなのは「静音ファン3台組み」

先の表にあったデータを「ファンの構成」と「測定した場所」ごとに「騒音と温度の関係」をxy分布で示した。横軸が騒音(右方向が静か)で縦軸が温度(上方向が低温)になっているので、右上にあるほど「静音性能と冷却性能に優れたファンの構成」となる。今回紹介されたファンの組み合わせで最も良好だったのは「静音ファン3台」、ついで「静音ファン2台+ノーマルファン1台」のシステムであった。オウルテックではこのような自社測定データをWebサイトで公開していく予定

 このように、オウルテックのセミナーでは「ファンを買うときに考慮してほしい5カ条」をユーザーに伝授してくれる。スライドで紹介されるデータは普段冷却に四苦八苦しているユーザーにとって有益な手がかりになるだろう。

 また、26日の1回だけ行われた山洋電気のセミナーで示された「ファンの特性」に関する興味深い資料もオウルテックのセミナーで紹介するので「ちっ、見逃してしまったぜ」というユーザーはぜひ会場に足を運んでみてほしい。

日本サーマルティクもセミナーを行っている。こちらでは、自社の新製品やこれから登場する予定の製品を紹介。あわせて来年登場予定のDVDプレーヤーデザインの水冷ユニット「Home Theater DVD Style Liquid Cooling System」の組み込み実演を行った
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