高性能で静かなテレビ録画サーバ&エンコードマシンが欲しい!PCサイト徹底カスタマイズ対決!:VALUESTAR GタイプX編(2/3 ページ)

» 2005年10月28日 00時00分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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ダブルチューナ搭載で録り逃しなしのテレビ録画マシンに

 利用スタイルに合わせたタイプXのBTOカスタマイズは、おおむね店頭販売モデルの「VALUESTAR X VX700/DD」に近い構成になった。筆者の場合、本格的なビデオ編集などは行わないので、Windows XPでは一般にミニマムとされる256Mバイトに余裕を持たせた512Mバイトで十分なのは、経験則からも分っている。CPUはPentium D 840(3.2GHz)も魅力的だったが、価格差が5万近いことも考慮して、結局Pentium D 820(2.8GHz)に落ち着いた。今回の趣旨から行くとCeleron Dは論外だし、シングルコアのPentium 4 630との価格差は5000円程度と、非常に値頃感もあったからだ。

 HDDは必要に応じて増設というのが基本スタンスなのだが、RAID 5にも魅力があったので、160Gバイト×3のRAID 5構成とした。320Gバイトの実用容量が確保できるし、ほぼ同価格で250Gバイト×2のミラーリング(RAID 1)構成とするよりも実用容量を増やせ、信頼性も確保できる。これでもまだSerial ATAポート、内部ベイともに1つずつ空いているので、後々に大容量HDDを安価に追加することもできる。

4つある3.5インチベイの3つを使って160GバイトHDD×3のRAID 5構成とした。5インチベイにはDVDマルチドライブを搭載した

 重要なテレビチューナは、ダブルチューナタイプを選択。カードスロットオプションと合わせて約2万3000円と、機能を考慮すればかなりリーズナブルだ。単体販売もされている「SmartVision」の専用バージョンだが、ネットワーク配信機能も標準で備えているし、単体製品よりもぐっと進化している「おまかせ録画」機能も魅力である。この点は後ほど細かく触れることにする。

 後はDVDマルチドライブをチョイスし、ゲームを基本的にやらない筆者的には、Intel 945Gの内蔵グラフィック機能をそのまま使うことで良しとした。チップセット内蔵のグラフィック機能でもDVI-D出力がちゃんと使える辺りも、やはり大手メーカー製品ならではと言える部分だ。これにOSとしてWindows XP Professonalをチョイスして筆者流のBTOカスタマイズは完了である。

VALUESTAR GタイプXのカスタマイズ案



最廉価構成坪山構成
CPU*Celeron D 341(2.93GHz)Pentium D 820(2.8GHz)
OS*Windows XP Home EditionWindows XP Professional
メインメモリ*256MバイトDDR2 SDRAM512MバイトDDR2 SDRAM
ハードディスク(Serial ATA)*約160Gバイト約160Gバイト×3(RAID 5)
光学ドライブ*DVDコンボDVDスーパーマルチ
グラフィックス*チップセット内蔵+DVI-Dインタフェースカードチップセット内蔵+DVI-Dインタフェースカード
テレビ機能*なしダブルチューナ
ソフトウェア*ミニマムソフトウェアパック標準ソフトウェアパック
ディスプレイ*なし未選択
カードスロット*なしSDメモリーカード/メモリースティック/xDピクチャーカード/PCカード/IEEE1394/AV入力端子
拡張スロットPCI Express x16(空き0)、PCI Express、PCI×3(空きセレクションにより0〜2)
ベイ5インチ×2(空き1)、内蔵3.5インチ×4(空きセレクションにより0〜3)
ネットワーク1000/100/10BASE-T LAN
インタフェースUSB2.0×7、PS/2×2、S/PDIF出力、ライン入/出力、マイク
サイズ幅188×奥行き508×高さ405ミリ
重量約17キロ
マウス/キーボード付属
価格(税込み)10万4790円20万7375円

*付きはカスタマイズ可能な項目
※価格は10月28日現在

 ちなみに、NEC Directでは現在、国内のメジャーPCサイト5社が用途別にカスタマイズしたノートPC、デスクトップPCそれぞれのお薦めBTO構成を紹介している。同時に、読者が選んだ人気第1位のマシンが抽選で1名にプレゼントされる投票キャンペーンも実施している(投票はこちらから)。

フルパワーでも静か! やはり魅力の静音性

 PCUPdateのレビュー記事でも触れられているが、やはり魅力なのは動作状態に関わらず極めて静かなことだ。

 筆者宅でテレビ録画やマルチメディアサーバ、エンコード目的で使用していたデスクトップPCは、処理能力の割に低発熱で定評のあったPentium 4/2.4CGHzを搭載。HDDも5400rpmの製品をあえて選択し、排気ファンの回転数が可変式の電源ユニットを使用するなど、動作音に関してはそれなりに配慮していた。このため、マルチメディアサーバとして他のPCからアクセスされている程度なら十分静かなのだが、エンコード作業を始めるととたんに高まるCPUクーラーを中心とした動作音はやはり耳障りだった。

 もちろんタイプXでも、エンコード作業を始めると水冷システムのファンの回転数が上がって動作音が大きくなるが、意識して確認しようとしないと分からない程度。エンコード作業開始時には確かに動作音の変化に気が付くが、作業が終わった時の変化には気が付かないのだ。

 筆者の場合、PCが寝場所に同居しているのだが、以前のPCでは深夜にテレビを予約録画している場合などに、PCの起動音でふと目が覚めてしまうことがあった。多くのPCは起動時にCPUファンなどがフル回転してしまうので、録画中は十分静かだったとしても、最初の数秒間だけはどうしても動作音が大きくなってしまうのだ。

 しかしタイプXは、そもそもフルパワー動作時でも静かなので、起動時に目立つのはHDDの起動音程度である。今回はRAID 5構成としたため、データの読み書き時には常に3台のHDDにアクセスするという点で動作音的には不利なのだが、ケースにも騒音対策が施されているためか、低くくぐもった音が漏れ聞こえてくる程度だ。以前のPCと同様に深夜に予約録画してみたが、それで目が覚めることもなかった。これならPCが耳元にでもない限り、動作音が気になることはないだろう。

国内メジャーPCサイト5社が一斉レビュー
国内のメジャーPCサイト5社がNEC Directで用途別にノートPC、デスクトップそれぞれお薦めBTOを紹介。同時に、読者が選んだ人気1位のマシンが抽選で1名にプレゼントされる、投票キャンペーンも実施。

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提供:日本電気 株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2005年11月30日

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