花子2006は「ビジネスフレンドリー」をテーマに、伝達力・表現力・連携力を向上させるための機能強化が図られた。
従来からの特徴である図形描画・グラフィック作成機能を軸に、今回のバージョンでは「頭の中にある考えを図に置き換え、相手に伝わる文書」作成を強く支援する、プレゼンテーション機能が強化された。
プレゼン時に使用する「スライド機能」には、ズーム/パン機能、マルチディスプレイ表示への対応のほか、スライドにそのまま手書き入力が行える「マーカー」機能などが備わる。プレゼン時にマーキングした内容は、そのままオブジェクトとして文書データそのものへも挿入できるようになっている。
前バージョンである2005での特徴となっていたオートチャート・ブロック図形作成機能の強化もポイントとなる。アウトラインの文字列記入後に図形スタイルを選ぶだけで、各要素に対して注釈を付加できるといったことが行える。
また、資料でよく用いられる矢印と図形を組み合わせて表現する場合に便利な「コネクタ機能」や、重ねる図形における描画機能も強化された。コネクタと図形の接続部分においてオフセットの指定が行えたり、図形の塗りつぶし時に透過率が設定できるようになるなど、より説得力のあるプレゼン資料を作成するための大きな手助けとなりえる機能が備わった。
PowerPointほか、他社ソフトとの連携性の向上した。PowerPointフォーマットのファイル出力・読み込みが行えるPowerPointコンバータの精度向上、AutoCAD 2006までのXDFファイル形式などもサポートする。
対応OSは、Windows 98/Me/2000 Professional/XP。
なお11月4日から2006年2月9日まで、現バージョンである一太郎2005、花子2005ないし一太郎2005&花子2005スペシャルパック購入ユーザーに対し、バージョン2006に無償でアップグレードできる権利付き製品の販売を開始する。これには従来ダウンロード提供となっていた「JIS X 0213:2004対応フォント・辞書」「敬語連想変換辞書 for ATOK 2005」など10種類の登録特典が収録されたCD-ROMが同梱される。
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