モバイラー必携の高機能WiFiファインダー──「TRENDnet TEW-429UB」(2/5 ページ)

» 2005年11月22日 20時24分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

ESS-ID、セキュリティ、チャンネル、受信強度もチェックできる

 さて、いちばんやりたかった「WiFiファインダー」としての機能をチェックしてみよう。

 本製品はそこそこ大きい液晶ディスプレイを備え、検出した無線LANに関するさまざまな情報を表示できるようになっている。表示される項目は「ESS-ID」「セキュリティモード」「無線チャンネル」「通信方式(IEEE 802.11bか802.11gか)」に加え、5段階のバーによる「受信強度」だ。一般的ユーザーが知りたい無線LAN情報としてはほぼすべてをカバーしているといってもよいだろう。

 なお、無線LANアダプタとしての機能が2.4GHz帯専用なので、当然5GHzを利用するIEEE802.11aの無線LANは検出できない。もっとも国内における公衆無線LANスポットで802.11a専用というサービスは聞いたことがないので、少なくとも利用に関しては不便はないと思える。

photo このように情報表示は説明が不要なくらい分りやすい。この表示例では、1件のみアクセスポイントが検出され、1件中1件目を表示している。ESS-IDは「0033」、無線チャンネルは1、802.11bで受信強度は5段階表示で1、セキュリティはWEPであることを示している。中央上部の「S」と表示されている部分は、後述する検出モード状態となる

 セキュリティモードに関しては、「セキュリティなし」「WEP」「WPA」の3種類を識別可能となっている。あたり前だがセキュリティを破るような機能は搭載していない。

 電源を入れると、自動で無線LANの検出モードに入り、上部左側の「SEEK」ボタンを押すことで再検出させることができる。複数のアクセスポイントを検出した場合には、上部右側の「NEXT」ボタンで順送りに情報を切り替えて表示できるようになっている。なお、ひとつのアクセスポイントがIEEE 802.11b/g両対応の場合は、802.11bと802.11gの情報が別個に表示される。

photo 電源スイッチは底面、操作スイッチは上面にある。なお電源スイッチはWiFiファインダー動作時のみ機能し、無線LANアダプタとしては電源スイッチの状態に関わらず利用できる。一定時間操作がないと自動的に電源が切れるようになっており、無駄なバッテリー消費を防止する仕組みも備えている

 「SEEK」ボタンを長押することで、無線LANの検出モードを3つに切り替えることもできる。標準の“S”ではセキュリティ有無に関わらずアクセスポイントを検出し、“F”では「WEP」や「WPA」といったセキュリティの施されていないアクセスポイントのみを検出する。もうひとつの“D”はちょっと特殊なモードで、“S”や“F”で検出し、表示中のある1つのアクセスポイントの情報のみを引き続いて検出できるモードとなる。たとえば特定のアクセスポイントの電波がどこまで届いているのか、といったことを調べるために利用するモードのようだ。

 受信強度は5段階で表示されるが、最低のレベル1の場合には無線LAN接続は難しいと思ったほうがよさそうだ。ようするにぎりぎり電波が届いているというレベルであり、仮に接続できても切断が頻繁に発生するくらいの強度といえる。

 とくに商用無線LANスポットの場合、通信の切断が発生し再接続した時には別のIPアドレスが割り振られることになることが多い。この場合、直前にログインしたさいに振られたIPアドレスで接続しっぱなしで、ログアウトしていない状態と認識されることがあり、即座には再ログインできない、ということがある。フリースポットやオフィス、自宅などでは問題ないが、本機に興味が沸く一般ユーザーの多くは外部の公衆無線LANスポット検索のために活用したいと考えるだろうから、受信強度がレベル1のときには黄色信号と覚えておくとよさそうだ。

WiFiファインダーを使用して気がついたこと

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