キー配列は日本語レイアウトの107キーを採用する。レイアウト的にはS-510と似た感じだが、4辺が直線的に構成されるS-510と違い、最下段のキーには丸みもみられるなど印象は若干違う。
F1からF12キーは中央でLogitechロゴを挟んで分割されている。一般的なIMEでの入力時、F7とF8はカナ、かなの変換、F9とF10は英数変換に割り当てられていることも多い。これを多用する筆者は、位置が大きく離れていることでやや使いにくさを感じた。
拡張ボタンは、まず中央上部のメディアコントロール系ボタンが目に付くだろう。ダイヤル式のボリュームコントロールホイールが搭載され、細かく容易にボリューム調節ができ、かなり使いやすい。なお、ボリュームコントロールのほか、再生・停止などのプレーヤー操作系ボタン、プレイリストの戻る/送るボタンやCD作成ボタン(付属ソフト「Musicmatch Jukebox」のCD書き出しウィザードが起動する)、録音ボタン、メディアプレーヤーボタン、Shuffleボタンなど、キーボード上からおおよそのコントロールできそうなくらいボタンが搭載されている。
上部右側にはコミュニケーション関連の拡張ボタンが装備される。メール、メッセンジャー、メッセンジャーのステータス変更、そしてWebカメラの始動といったボタンが用意されている。また、テンキーの上には別に電卓を起動するボタンに加え、スタンバイボタンが用意されている。
Fロック(Mode)キーの採用もS-510と同様だ。Fロックキーと組み合わせて「F1」から「F12」にもうひとつの機能を追加できる。アイコンおよびデフォルトの機能はS-510と同様、そしてSetPointからもカスタマイズが可能となっている。
拡張ボタンと合わせて提供される機能の数は約50。基本107キーの半分にも迫る数である。アイコンがなかったらどのキーがどの機能か忘れてしまいそうだ。これだけボタン数も多くカスタマイズも可能なら、次期モデルではファンクションボタンそのものに液晶パネルを埋め込み、アイコン表示(当然カスタマイズしたらそのアイコンも変わる)するような仕組みなんてのが搭載されるのではないだろうか。
上部左側にはマイドキュメント、マイピクチャ、マイミュージック、マイビデオといった使用する機会の多いフォルダへの一発アクセスボタンが用意されている。ちなみに先ほどに述べたコミュニケーションボタンもメールボタンのみが大きめで、ほかのボタンは小さめな構成だが、こちらもマイドキュメントのみが大きめでほかは小さめとなっている。このあたりは使用頻度に合わせた合理的なデザインだろう。
最後にキーボード左側に装備されるブラウジング/静止画系コントロール部分をチェックしよう。+/−のズームに100%表示は「画像とFAXビューア」で利用可能である。ページアップ/ダウン、チルトホイールはWebブラウジングや表計算ソフトなど幅広く利用できる。加えて「戻る」と「閉じる」も追加され、ウインドウ操作の多くもキーボード上からワンタッチで使用可能となっている。
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