ロジクールファンは、そのカスタマイズ項目の豊富さに惹かれることも多い。ユーティリティツール「SetPoint」によるカスタマイズ項目は、前述のS-510より拡張ボタン/キーの数が格段に多いので、当然多岐にわたる。
なお、SetPointではFロックキーを除く拡張ボタンは「ホットキー」と分類されている。ホットキーのメディアコントロールに関する項目ではメディアプレーヤーを、メール、メッセンジャーに関わる項目ではメールソフトやメッセンジャーソフトを指定できる。
操作感はやや膨らんだ最下段のキー、とくにスペースキーなどは入力しやすいので好印象だ。ただS-510よりもストロークが深く、若干だがカチャッ感が少なく感じる。このあたりは錯覚か個体差か、もちろんユーザーの好みにも分かれるが、筆者の好みはどちらかというとS-510である。
ただしマウスはレーザーセンサー搭載モデルである、というのは大きなポイントとなりえる。その高精度さは、光学センサーモデルでは苦手だった場所──たとえば真っ白な机上や光沢のある表面などでもほぼ問題ない。キーボードセットにおいてこのレーザーマウスの採用を望んでいたユーザーも多いことだろう。
S-510はその薄くスクエアな形状にて、リビングPC用として活用したい、あるいは左右対称型のマウスを好むユーザーなどにお勧め。対してMX-3000は、レーザーマウスが付属するということでいままでマウスパッドを使用しなければ光学マウスが使えなかった場所があり不満があったユーザーや、その豊富な拡張ボタン機能を大いに便利に活用したいユーザー全般に向くといえそうだ。
ロジクール「Cordless Desktop S510(S-510)」 |
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