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» 2005年11月30日 16時26分 公開

えーーっ!Windows Media Encorderは「X2」が速いっ! (1/2)

「もう少し時間がかかるんじゃない?」と噂されていた「デュアルコアCPU」であるが、今年の春にはAMDのAthlon 64 X2を始めとするラインアップが発表された。その余りあるパフォーマンスを生かすには「エンコードが一番!」ということで、さっそくその実力を紹介しよう。

[坪山博貴,ITmedia]

 一部の情報ツウが「発表されたといっても、製品が店頭に姿を見せるまで時間がかかるんじゃないの?」と危惧していたものの、意外にも、メーカー製PC(主にPentium Dが)やパワーユーザー御用達のハイエンドショップブランドPC(こちらは主にAthlon 64 X2)に搭載され、リテール市場でも潤沢に姿を見せるようになった。「今年いっぱいは離陸段階」と思われていたデュアルコアCPUは、自作PCの世界でも「安定飛行」のフェーズに入ったといってもいい。

 いま「メーカー製PCにPentium D」「ハイエンドショップブランドPCにAthlon 64 X2」と述べた。さらっ、と読んだだけだと「ああ、Athlon 64 X2はマイナーなショップブランドPCで採用されているのね」と思うかもしれない。しかし、少し注意深いユーザーならば、その前にある「パワーユーザー御用達」という文章に気が付くだろう。

 そう、「違いの分かる」パワーユーザーはAthlon 64 X2を搭載したPCを選ぶのである。「ほほぅ、違いの分かるユーザーね」と立ち止まったあなたはエライ。Athlon 64 X2は「そこらの」デュアルコアCPUと何が違うのだろうか。

 詳しい説明は、ITmediaに以前掲載したこのレビューをまず読んでほしいが、要は「Athlon 64 X2こそ真のデュアルコアCPUなのだっ」と語尾に“促音”を思わず付けてしまうほどに、AMDのデュアルコアCPUは先進的なアーキテクチャであったりする。先の記事で紹介した「デュアルコアCPU頂上決戦!!」ベンチマークの結果もAthlon 64 X2の圧勝、であった。

 で、「デュアルコアになってパフォーマンスも贅沢に使い放題」ということになる。ならば、その余りあるパフォーマンスを何に使おうか? ゲームはグラフィックスカードのパフォーマンスに依存する割合が多いが、しかし、これから登場するゲームの中には「3Dグラフィックス」「AIルーチン」「ゲームのなかのシミュレーションモデル演算」といった処理をデュアルコアで同時に行うことが予想される。最近流行りの「PCでHD画質の映像を眺めながらオフィスアプリを使う」というスタイルにもAthlon 64 X2は最適である。

 しかし、デュアルコアCPUを使う「いま、そこにある幸せ」となると、これは何と言っても「動画データのトランスコード」処理だろう。「携帯動画プレイヤー」がいま大変な人気であるが、この携帯プレイヤーで再生するコンテンツはPCの保存している「高ビットレート」データから持ってくるようになる。ところが、高ビットレートデータから携帯プレイヤーで使える「低ビットレートデータ」へ変換する処理が必要になる。このとき、デュアルコアCPUはそれまでのシングルコアCPUと比べて格段の処理能力を発揮するのである。

 さて、コンシューマー向けデュアルコアCPUとなると、AMDはAthlon 64 X2であり、インテルはPentium Dのラインアップである。トランスコード処理におけるそれぞれのパフォーマンスはどうなっているのだろうか。

 では、実際Athlon 64 X2とPentium D、どちらがエンコード性能が高いか、ここでは同価格帯にある「Athlon 64 X2 3800+」と「Pentium D 830」を用いて、その比較をしてみた。エンコード元のファイルは9MbpsでPCにて録画を行ったMPEG-2ファイル。テスト用に10分間の長さにしている。

ベンチマークシステム環境
CPUAthlon 64 X2 3800+Pentium D 830
マザーボードA8N-VM CSM(GeForce 6150+nForce 430)Intel 945G搭載マザー
メモリPC3200/512MB×2ch DDR2-533MHz/512MB×2ch
HDDDiamondMax 10(250GB)
OSWindows XP Professional +SP2
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