写真印刷の画質は、自動画質補正の種類でかなり変わる(PM-A750に限ったことではないが)。基本はダイレクト印刷がオートフォトファイン、PC印刷がオートフォトファイン!EXだ。
ダイレクト印刷のオートフォトファインは、コントラストを高めて中間調を明るくする傾向で、見栄え重視の発色だ。色ノリが浅くなる画像もあるが、通常はオートフォトファインがもっとも無難だろう。カラフルな画像なら、自動画質補正「なし」か「Exif Print」も試してみたい。
PC印刷のオートフォトファイン!EXは、シャドウから中間調の色がしっかりと出る。好みによっては少し暗めに感じると思うので、付属の簡単印刷ツール「EPSON Easy Photo Print」やドライバの設定で、オートフォトファイン!EXのパラメータを調整してみるとよい。
スキャン画質は、反射原稿なら特に問題はない。中間調が少し暗くなるが、階調はしっかりしており、簡単なレタッチで調整できる。
フィルム原稿はフォーカス精度がよくない。イメージセンサがCISなので、これは仕方のないところだ。発色と階調性はまずまずで、はがきやL判サイズくらいの印刷ならフォーカス精度も表面化してこないので、割り切るべきだろう。また、付属フィルムホルダにアクリル板があると先述したが(35ミリスリーブ部分)、ゴミや埃が非常に付着しやすい。原稿台、フィルム、アクリル板、バックライトをエアダスターできれいにしたつもりでも、かなりの埃が残ってしまう。スキャナドライバの「EPSON Scan」にはソフトウェア処理の「ホコリ除去」機能があるのだが、効果はそれほど高くない。ゴミと埃に関しては、目に見えるものをできるだけ吹き飛ばしておき、小さなものは無視するくらいで使ったほうがよい。
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