5分で分かった気になる、12月のアキバ事情2005年12月(4/4 ページ)

» 2005年12月27日 23時34分 公開
[古田雄介(アバンギャルド)&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4       

ハイエンドなグラフィックスカードが続々登場、そしてTX&ヨドバシ&アキバブーム〜2005年下半期

 2005年下半期のPCパーツ市場では、グラフィックスカードの新製品がやはり目立った。6月後半にNVIDIAの新GPU「GeForce 7800GTX」搭載製品が各社から登場。下位モデルの「GeForce 7800GT」搭載製品は8月中旬ごろから店頭に並びだした。ハイエンドクラスの新製品に珍しく、発売当初から在庫を切らすことなくパワーユーザーを中心に好調に売れ続けたという。某ショップは「夏のNVIDIAの戦略が当たり、ATIとの差を広げる結果になったと思います」と分析する。

photo 6月後半に登場したGeForce 7800GTX搭載製品。発売当初は各メーカーがリファレンス仕様のまま出荷していた(左)、8月中旬に登場したGeForce 7800GT搭載製品(中)、さらに11月には現状最上位のGPUとなるGeForce 7800 GTX 512搭載のリードテック「WinFast PX7800 GTX TDH MyVIVO Extreme 512MB」などが出回った。8万円から10万円の高価な製品ながら、SLI構築のために2枚まとめて購入する強者が多数現れたとか(右)

 いっぽうのATIは、SLIに対抗する新技術「CrossFire」対応製品を投入。10月に入ってから新GPUである「RADEON X1800/1600/1300」シリーズを搭載した製品が各ショップに入荷した。

photo 10月中旬に登場した「RADEON X1800 XL」(左)、同じくATI「RADEON X850 CrossFire Edition」(右)

 しかし、当初は(そして現在も)CrossFireを構築できる環境が整いきれていなかった。ハイエンド市場は、SLIとGeForce 7800シリーズを持つNVIDIAに席巻される現状が続いている。「コアなATIユーザーはRADEON X1800でのCrossFire構築を待っている状態です。技術としては数年先まで見据えた優れたものなので、2006年にはまた人気が出てくると思いますよ」(高速電脳)と今後に期待する声も聞かれた。

 夏の終わりから秋にかけて、街の様子も大きく変わった。8月24日に「つくばエクスプレス」が開通し、9月16日には「ヨドバシカメラ マルチメディア Akiba」がオープン。これまで、“別の街”とも言われる総武線以南が大きく様変わりし、アキバが観光地化したきっかけの1つになっている。このことに関しては、こちらにまとめたので併読願いたい。

photo オープン初日の「ヨドバシカメラ マルチメディア Akiba」。開店から90分で入場規制が敷かれるほどの大盛況だった

 振り返れば今年のアキバは、街全体が盛り上がるイベントや新製品に年中沸いたことが分かる。2006年には早々にノートPC向けのデュアルコアCPUや、IntelMac、そして後半はWindows Vistaの登場が予定されているなど、アキバに大きく関連するトピックも多そうだ。ますますの盛り上がりに期待したい。

前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー