セキュリティチップを備えたスリム型デスクトップ──エプソンダイレクト「Endeavor AT205」(2/2 ページ)

» 2006年01月12日 17時15分 公開
[池紀彦,ITmedia]
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最新チップセット採用で600番台Pentium 4も搭載可能に

 エプソンダイレクトと言えばBTOで選べるオプションの豊富さが特徴だ。Endeavor AT205でもCPUに関しては、Pentium 4 630(動作クロック3.0GHz)〜同670(動作クロック3.80GHz)の5種類に加えて、ハイパースレッディング非対応、FSB533MHzで価格を下げたPentium 4 506(動作クロック2.66GHz)や、Celeron D 336(動作クロック2.8GHz)も選択可能。これなら価格優先でCeleronを選んだり、高クロックPentium 4を選択してパフォーマンスアップを狙ったりなど、用途に応じて無駄なく構成できる。

 なお、CPU以外にもメモリ、HDD、光学ドライブ(スリムタイプ)、FDDの有無だけでなく、カードリーダーや無線LANの有無も選べる。デスクトップで無線LANと言うとあまり馴染みがないが、LANケーブルをなくしてすっきりさせたいユーザーには魅力的だ。ただし、PCIスロットは1基しかないので「何を差す」かの選択はよく考えておきたい。

 それ以外でも筐体が小さいため、内部の拡張性はあまりない。3.5インチのシャドウベイは1基のみだがここはHDDがすでに使っている。光学ドライブもノートPCなどに使われるスリムタイプのみとなる。

 チップセットにIntel 915GVを搭載したマザーを採用し、グラフィックス機能はチップセットに内蔵されたIntel GMA 900を利用する。また、従来モデルでグラフィックスの出力端子がDVI-I1つだけだったのが、新たにアナログD-Sub15ピンとデジタルDVI-D端子の2基になり、変換アダプタを使わなくても、使っているディスプレイにあわせて選べるようになった。

ディスプレイの出力はDVI-Iに加えて通常のアナログも用意された

 企業向けの機能として、いまや必須となった感のあるセキュリティチップも搭載されている。Windows XP Professional SP2を導入した場合、セキュリティチップと合わせて利用するフォルダやファイルの暗号化機能などを使えば、データ漏洩のリスクを減らすことができる。

 Endeavor AT205は、企業向けとして無駄のない作りのデスクトップに仕上がっている。また、コンシューマーユーザーから見ても、自作PCでは難しい省スペース性と静音性の両立が取れたスリム型デスクトップと言えるだろう。

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