「スパイウェア」から身を守るために最新セキュリティ講座 第1回(2/2 ページ)

» 2006年02月23日 20時00分 公開
[瓜生聖,ITmedia]
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スパイウェアでお金が盗まれている!

 スパイウェアが盗み出すのはデジタル情報だけだが、その影響は計り知れない。その情報は実社会の資産、財産に結びつくことが多いからだ。2005年10月、ネットバンキングサービスの利用者に対し、アップデートプログラムと称したCD-ROMが郵送されたが、そのプログラムの正体はスパイウェアだった。それに気付かずにインストールした法人顧客の口座から300万円が不正に引き出される被害が発生した。また、ブラジルでも同様に、6つの銀行から総額約5億5600万円が詐取されるという大がかりな事件が起きている。

主な金銭的ダメージのあったスパイウェア被害
2003年3月ネット喫茶のPCにキーロガーをしかけ、700件以上の暗証番号などの個人情報を収集、うち5人の口座から実際に送金を行った。
2005年3月WWW上で無料スパイウェアスキャンをサービスしていた企業が、実際にはスパイウェアが見つからなかったにも関わらず、見つかったというダイアログを出してプログラムを売りつけていたことが判明。
2005年5月ブラジルでインターネットバンキングの顧客に対し、トロイの木馬を仕込んだスパイウェアをE-Mailで送信。6銀行200顧客の個人情報を不正に入手し、総額約5億5600万円を搾取した。2006年2月に55人の容疑者が逮捕される大がかりな事件となった。
2005年6月インターネット決済利用企業にスパイウェアを仕込んだCD-ROMを送付、IDやパスワードを入手して不正に送金を行う。
2005年8月米国で50もの銀行でキーロガーを使用した大規模な個人情報盗難事件が発見される。被害状況は不明。

有名なスパイウェア
Gator現CLARIA社が作成した、ユーザのWWWサイト訪問履歴を調査して広告メールを送信したり、スタートページを変更したりするスパイウェア。DivX Pro無料版にバンドルされている。
SaveNowP2Pソフト「BearShare」にバンドルされているアドウェアで、一部スパイウェアと同じ機能を持つ。広告を強制的に表示するほか、ユーザトラッキングを記録する。バグがあり、PCの環境によっては頻繁なフリーズの原因となる。

 しかも、スパイウェアの数は尋常ではない。全米サイバー・セキュリティ連盟(NCSA)による調査では、100万台のPCを調査し、2900万個以上のスパイウェアを発見したというから、1台あたり30個近いスパイウェアが潜んでいることになる。まるで天敵がいない害獣のような状態だ。一刻も早く対策をとらなければならない危機的状況であることはお分かりいただけるだろう。スパイウェアはあなたのすぐ隣に潜んでいるのだ。

スパイウェアから身を守るために──「Norton Internet Security 2006」

 では、スパイウェアに対してどのような対策をとればよいのだろうか。一言で言えばスパイウェアもウイルスやワームと同じとみなして、常にシステムを監視し、リアルタイムに削除、隔離を行うことができるソフトウェアを導入すればよい。ウイルスであろうがスパイウェアであろうが迷惑であることに変わりはない。ユーザーにとっては、利用規約に同意したか否かではなく、迷惑かどうかが問題なのだ。

 さて、スパイウェア対策機能を持つソフトウェアは、無償ソフトも含めていくつかの製品があるが、ここでお勧めしたいのは、ウイルス対策ソフトウェアの第一人者であるシマンテックのインターネットセキュリティスイート「Norton Internet Security(TM) 2006」だ。

 「Norton Internet Security 2006」では、ウイルスとスパイウェアの自動検出・削除はもちろん、個人情報の流出を防ぐファイアウォールや、ワーム侵入からの保護、さらにスパムメールの排除やフィッシングメール対策まで網羅されている。非常に広範囲かつ強固な防御機能を備えるため、ことさら「スパイウェア対策」だけをアピールしてはいないが、当然のことながらこれに関しても万全の対策が施されている。「Norton Internet Security 2006」は、インターネット上のあらゆる脅威に対し、これ1本ですべての対策を実現する優れたソリューションの1つといえるだろう。

 さて、次回はなぜNorton Internet Security 2006を選ぶのか、その理由についてもっと詳しく見ていこう。

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制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年5月31日