今度は代表的な処理を取り上げて、操作手順を標準IMEと比較してみよう。
……というところで、急に内輪の話になるのだが、この記事の作成で新しい担当者と知り合いになった。その方の名前は「昌宜(まさよし)」さんだ。嬉しいことに(!)これが1回で変換されない。うってつけの材料を提供していただいたのだ。
実際に変換キーを押してみると次のようになっている。
標準IME:正義、正芳、政義、昌義、正好、……
ATOK 2006:昌義、正義、政義、正芳、正好、……
では、このように一度で変換されない名前の入力手順を比較してみよう。標準IMEの場合は次のような手順となるだろう。
ここで、この状態での漢字変換はあきらめて別の方法での入力を考えなくてはならない。たとえば、部首入力、総画数、手書き、文字コード一覧表から探すなどいろいろ考えられる。筆者の場合なら、「よろしく」→「宜しく」と入力して不要な部分を削除するという方法をとる。
では同じ変換をATOK 2006でやってみよう。ATOK 2006では、このようなケースに対応して複数の操作法が用意されているが、お勧めは次のような手順になる。
これで、次回からは「まさよし」→「昌宜」の変換が得られるのだ。もちろん、こんな機能があるのはATOKだけだ。
作業効率を上げる他の機能も紹介しよう。
例えば、ビジネスメールでよく使う「いつもお世話になっております。」という言葉を書きたいとしよう。通常の入力方法だと、ローマ字入力では「i」「t」「u」「m」「o」「o」「s」「e」「w」「a」「n」「i」「n」「a」「t」「t」「e」「o」「r」「i」「m」「a」「s」「u」「。」とタイプし、変換キー(スペースキーや「変換」キー)を押しているだろう。ところがATOK 2006では、「i」「t」「u」「m」「o」「o」と入力するだけで使いたい言葉が推測表示されるので、あとは「shift」+「Enter」キーで確定するだけだ。この例からも、キータイプを大幅にショートカットできることが分かるだろう。
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提供:株式会社 ジャストシステム
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年4月19日