3月2日に発表された通り、デルの浜田宏代表取締役社長が5月に退任するのを受け、後任のジム・メリット氏が報道関係者向けに会見を行った。
冒頭に浜田氏が退任のあいさつを述べ、「2000年8月に代表取締役社長になってから6年近くが経過し、1999年には第9位だったデルの国内市場シェアが今では第3位に、年間の売り上げは約5倍に成長した」と、1995年にデルコンピュータ(当時)に入社してからの歩みを振り返った。
新社長のジム・メリット氏は「日本はデルの中で3番めに大きい市場であり、それ以上に重要な地域と位置付けている」と就任の弁を述べ、「会社の成長だけでなく、顧客満足度のアップにも注力していきたい」と抱負を語った。
ジム・メリット氏は過去16年間にわたってIBMでセールスやマーケティング、製品開発に携わり1999年にデルに入社。デルではグローバル企業向けのセールスを統括し、6年間で年間売り上げを約30億ドル規模にまで成長させた実績を持つ。今後は北アジア地域担当副社長として日本法人の代表取締役社長のほか、浜田氏が統括する同社の韓国法人、中国・大連にあるカスタマーサポートのオペレーションも引き継ぐ。
なお、5月で退任する浜田氏は非常勤顧問として同社に残り、経営を支援していくという。また、浜田氏は「デルモデルという直販システムを日本で初めて作りあげた。さまざまな不安や苦しみもあったが、それ以上に爆発的な成長を実現できた」と述べ、記者との質疑応答では「10〜20年後には学校を作りたいし、いろいろと考えがある」と自身の夢を語った。
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