BootCampは確かに凄いが、Mac主体で使う人にとっては実用的ではない。もう片方のOSを使うためにいちいちマシンを再起動しなければならないからだ。そこで最近話題を呼んでいる「Parallels Workstation」(以下、Parallels)についても検証してみた。
Parallelsでは、せっかくIntel Core Duoマシンでもコア1個分しか活用してくれない。おまけにビデオカードなどを独自にエミュレートしているためそこでも動作に足かせがかかり、DirectXを使ったゲームなどでは動かないものも多い。
ここではPhotoshtopを使った独自ベンチ、Cinebench、そしてHDBenchを使って、Parallelsでの動作をMac OS X環境やBootcamp環境と比べてみることにした。
Parallelsだけ極端に遅いという結果は案の定だったが、それよりも面白いのはPhotoshopの比較だ。結果を見ると、17インチMacBook ProのMac OS X上でRosetta技術経由で(現バージョンの)Photoshopを使うよりは、BootcampでWindows環境に切り替え、Windows版のPhotoshopを使ったほうが速いのだ。ただ、このWindows版PhotoshopもPowerBook G4でネイティブ動作するPhotoshopよりは遅い。つまり、現時点でPhotoshopを使うなら、(画面解像度の違いはあるが)PowerBook G4がベスト、次点がBootcamp上でWindows版ということになりそうだ。
なお、Bootcampと比べるとスピードが遅いParallelsだが、Officeなどを動かしたり、2D系のアクションゲームなどをするぶんにはまったく問題ない。他社からも続々とIntel Core Duo搭載のノート型機が発売されてきているが、Mac OS XとWindows XPの2つのOSが楽しめるのはIntel Macだけだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.