超小型モバイルにBlu-ray、フルHDノート、地デジ──VAIOシリーズが担う「Quality」への自信(1/2 ページ)

» 2006年05月16日 22時20分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

 ソニーは5月16日、2006年PC夏モデルの第2段として「Quality」の追求をテーマとする超小型モバイルPCとBlu-rayドライブ搭載デスクトップPC、フルHD液晶パネル+Blu-rayドライブ搭載ノートPCの3製品を投入すると発表した。

photophoto BD+フルHD液晶+地デジチューナー搭載のオールインワンノート「VAIO type A」(写真=左)。重量520グラム+Centrino準拠の小型PC「VAIO type U」(写真=右)

 ラインアップは、重量約520グラム/4.5インチワイド液晶搭載の超小型モバイルPC「VAIO type U」、Blu-rayドライブ/フルHD液晶パネルを採用しBDへのHD映像ムーブに対応するノートPC「VAIO type A」、Blu-rayドライブ/デジタル放送チューナー/HD映像編集機能を強化したデスクトップPC「VAIO type R」の3モデル。ほか、主にtype U向けとなるアクセサリとしてBluetooth対応GPSユニット「VGP-BGU1」、A2DP/AVRCPプロファイル対応のBluetoothオーディオコントローラ「VGP-BRM1」、肩・腰およびベルト装着が可能なtype U専用本革製ケース「VGP-CKUX1」、i.Link接続タイプのtype U専用ポータブルDVDスーパーマルチドライブ「VGP-DDRW4」などを投入する。

 ・→新モデルのスペック詳細はこちら

 2006年のVAIOシリーズは4月発表モデルにおける「Design is Power」に加え、今回の第2弾で「Quality is Power」をテーマとし、製品を揃えた。

 近年、PC普及率は伸び止まり、市場も飽和状態となっている傾向がある。そのため需要は“買い換え”ないし“買い増し”へのニーズが中心、つまりそもそもPCが分かっているユーザーが買い求め、PCはもはや道具=モノである(コモディティ化/日用品化)といえるほど成熟した市場となったといえる。製品の成熟期においては“道具ならばできるだけ安価に、シンプル・スタンダードなものを”という方向と“よく触れるモノだからこそこだわり、所有満足度が得られるプレミアムなものを”と価値観が二極化する傾向がある。

photo 「安価さで決めるのも否定はしないが“満足”が得られるかどうかは疑問。今回のシリーズは、ソニーならではの“所有する・使用するよろこび”も得られるモデルとして投入できた」ソニーVAIO事業部門 事業部門長 石田佳久氏

 ソニーVAIO事業部門 事業部門長 石田佳久氏は「“こだわり・所有満足度が得られるもの・付加価値が得られるものを”という方向は従来よりVAIOシリーズが行ってきたことだ。ただ安ければいい/なんとなく安心だからこれに決める、というのも否定はしないが、本当に“満足”が得られるかどうかは疑問。VAIOシリーズは、購入するまでのプロセスの楽しさから、“所有する・使用するよろこび”までをもユーザーに与えることができる」と、自家用車を購入するときの例などを交え、今回の新モデルのテーマである「Quality」そして「Pride of Ownership」の優位さに自信を見せる。


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