「徹底した“安心感”を提供したい」──直販PCメーカーのアキバ実店舗、その役割とメリットエプソンダイレクト(2/2 ページ)

» 2006年05月30日 08時00分 公開
[石川ひさよし&編集部,ITmedia]
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現金決済も可能、その場で持ち帰れる「お持ち帰りモデル」も数台用意

 「気に入れば、その場で即注文できる」がエプソンダイレクトプラザの基本スタイルだ。

 注文が確定し、同社長野工場で製品を組み立てて、発送するという流れはWeb直販時と大きくは変わらず、注文から最短で中1日営業日(例:月曜注文で水曜着)で届く「2日配達保証」を掲げている(2日配達保証地域は青森県、秋田県、岩手県、山形県、島根県、山口県を除く本州、および愛媛県、高知県を除く四国。ただし工場休業日は日数に含まれない)。また、代金引き換え/銀行振り込み(前払い)/コンビニ振り込み(前払い)/クレジットカード/ショッピングクレジットなどの支払い方法が選べるWeb通販時とは異なり、ユーザーの手間や納品までの時間も短縮できる現金決済も可能となっている。また、一部のシリーズには組み立て済みの“お持ち帰りモデル”も数台用意される。

photo 対面接客ならば、同社が自信を持つ保証サービスのメリットを口頭で具体的に伝えられる。ユーザーも納得しやすいため、Web注文時より契約率も高いという

 もうひとつWeb直販時と異なるのは「対面販売ならではの保証オプションの内容をユーザーに説明できること」だという。

 同社では「ピックアップ保守」「オンサイト保守」、そして「Goldワランティ」という保証サービスを用意している。PCをWebで注文する場合はやはり最終的な価格が気になり、どうしても有償の保証は軽視される傾向があるのは否めない。また、その保証内容についてもWebサイトの説明だけでは具体的に伝わりにくいこともある。同店ではマンツーマンで接客できることをいかし、具体的な事例などとともに説明してくれる。例えば「子どもがケーブルに足を引っかけてしまい、本体が机から落下した。結果、部品が破損した」場合には、不慮の事故や地震などによる破損に対応可能なGoldワランティが適用できる、などである。Goldワランティは3年間で1780円(1年間の場合は840円)という設定であるが、じっくり具体的に説明することにより同社の保証サービスのよさも伝えられるという。

 同店は、エプソンダイレクト唯一となるマンツーマン接客を行う店舗だ。そのため直に顧客の“声”が聞ける場所でもある。来店したユーザーの要望があったことで、後のBTOメニューに加わったオプションも多い。

 例えばRAID。法人での導入例も多い同社の顧客から信頼性を高めるRAID 1(ミラーリング)およびバックアップ機能を、高性能さを求める個人ユーザーからはRAID 0(ストライピング)対応が望まれたことから、多くのデスクトップモデルでRAID 0/1/0+1に対応する「RAIDキット」や「StandbyDisk キット」を用意するようにした。

 ほかにも、B5でもA4でもないちょうど中間サイズのノートPCをと、いう要望から企画された「Endeavor NT550」(レビュー参照)、そしてグラフィックスカードを2枚用いるCrossFire構成も選べるハイエンド3Dゲーム志向の「Endeavor Pro3500」(レビュー参照)を含め、グラフィックスカードメニューのラインアップもユーザーの要望から増強された。

 これらは個人ユーザーだけでなく、法人向け販売としても実績のある同社ならではの、きめ細かくもレスポンスよい対応といえるだろう。

photophoto 「Endeavor NT350」などにはデザインフィルムのオプションも用意されるが、その見た目や質感も確認できる。また、主に企業向け(30台以上)として好みの画像や会社のロゴをプリントしたオリジナルデザインのものを注文できるメニューも用意される

初心者だけでなく、自作PCユーザーも訪れたい「バルクパーツワゴンセール」

 エプソンダイレクトプラザには「ワゴンセール」なる不定期のバルクパーツの販売も行われている。メモリモジュールやHDD、光学ドライブなどから、デスクトップ、ノートPCといった本体も含めた旧製品の激安特価品が不定期に用意される。

photophoto 不定期に、PCパーツのバルク激安販売も行われる。取材時は、5000円の512MバイトPC133 SO-DIMMや500円のCD-RWドライブ、4000円の1.3Gバイトメディア対応内蔵型MOドライブなどが販売されていた。旧製品のBTOオプションということで、中古ではないのがポイントだ(写真=左)。約3万円引きとなる8万円台からとなるNT2850ディズニーキャラクターモデルの展示処分セールも行われていた(写真=右)

 販売されるパーツは旧製品のBTOオプションであり、動作保証およびメーカー保証はなく、初期不良製品のみ交換が可能となるアキバのPCパーツショップなどでもよく見られる販売方法となる。思わぬ掘り出し物が見つかる可能性も高く、じつはアキバの自作PCユーザーにとっても穴場のポイントなのである。

 エプソンダイレクトプラザは同社製PC全機種を展示し、実際に見て触れ、比較でき、そして専門スタッフに納得できるまで説明が聞ける。直販スタイルやパーツ構成、BTOメニューに対して不明な点があるPC初心者も、このショールームに来れば解消でき、安心してPCを購入できるのが特徴だ。また、秋葉原をパーツの特価品目当てに巡回する自作PCユーザーにとっても、バルクパーツや旧機種特価品が並ぶワゴンセールは狙い目である。

 なにより、PCパーツショップの店員に質問したとき特有の“聞いたのであれば、買わなきゃならない”という雰囲気もなく、じっくり相談しながら自分のニーズに合った構成を選べる。直販PCの安価さやBTOによる好みの構成でPCを注文できるメリットに加え、“疑問や不明点も実際に聞いて解消したい”のであれば秋葉原のショールーム「エプソンダイレクトプラザ」を訪れてみてはいかがだろうか。

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