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Amazon Echoから家電を音声操作できるスマートリモコン「RS-WFIREX3」を試す山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/2 ページ)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回はラトックシステムのスマートリモコン「RS-WFIREX3」について、セットアップ手順を中心に、製品の特徴を紹介する。

 スマートスピーカーから音声で家電製品の電源オン・オフなどの操作を行うためには、一般的にスマートリモコンと呼ばれる製品が必要になる。

 先日Alexaスキルが発表されたことで、「Google Home」はもちろん「Amazon Echo」でも利用可能になったNature Japanの「Nature Remo」や、Amazon Echoのスマートホーム機能に対応したLink Japanの「eRemote」などがそれだ。

 今回はAmazon Echoの他、Google Homeでの利用にも対応するスマートリモコン、ラトックシステムの「RS-WFIREX3」をレビューする。

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 設定手順が独特かつ難解であるため、今回はまずRS-WFIREX3単体で家電をコントロールできるようになるまでの手順を中心に、製品の特徴を見ていく。スマートスピーカーとの連携設定は次回以降、別記事であらためて紹介する。


ラトックシステム「RS-WFIREX3」

直径約6cmのとにかく小さいスマートリモコン

 RS-WFIREX3は、家電製品の赤外線リモコンの信号をエミュレートすることで、スマートフォン、およびスマートスピーカーから家電製品を操作できるようになる、一般的に「スマートリモコン」と呼ばれる製品だ。

 Amazon Echoが国内で発売された時点では、eRemoteシリーズと、このRS-WFIREX3およびその姉妹製品しかスマートリモコンの選択肢が事実上なく、しばらく欠品状態が続いていた。実売価格は7000円弱だ。

 本体は直径6cmとeRemoteよりも小さく、手のひらにすっぽりと収まるサイズ。重量は約32gとあまりに軽すぎて、ケーブルの反発力で引きずられてしまうほどだ。ここまで軽いと、設置場所を固定しにくくかえって困ってしまう。

 RS-WFIREX3はUSBケーブルからの給電で駆動する。本体にボタン類は何もなく、給電用のMicro USBポートを備える他は、リセット用の穴があるくらいだ。穴のように見える上面の丸い部分はセンサーで、ボタンではない。


パッケージ。スマートスピーカー連携はあまり大きくアピールされておらず、スマホから使えることを中心に記述されている

本体の他、電源供給用のUSBケーブル、およびクイックスタートガイドと保証書が付属する

文字通りの手のひらサイズ。重量も約32gと軽く、ケーブルの反発力に負けて引きずられることもしばしばだ

給電用のMicro USBポートの隣には、WPS設定を兼ねたリセット用の穴がある。後述するように度々使用することになる

「Amazon Echo Dot」(右)との比較。RS-WFIREX3の小ささがよく分かる

同ジャンルに当たる「eRemote」(右)との比較。設置時の安定性はeRemoteの方が上だ

 利用にあたってはスマホアプリをインストールし、Wi-Fi設定を行ってネットワークに参加させる。この辺りの手順はどのスマートリモコン製品も共通だ。実はここがちょっと難関なのだが、詳しくは後述する。

まずはユーザー登録を行う(画像=左)。これはスマートスピーカーとは関係なく、RS-WFIREX3のメーカーであるラトックシステムへのユーザー登録となる。製品を選択する(画像=右)。今回は上のRS-WFIREX3を選択
製品本体のWi-Fi設定を行う(画像=左)。複数の設定方法が用意されているが、今回は「カンタンWi-Fi接続」を選択。次の画面ではSSIDを自動検索する「自動検索」を選ぶ。手順に従ってiPhoneのWi-Fi設定を開き、RS-WFIREX3のSSIDに変更する(画像=右)
SSIDを変更した上で本アプリに戻ると、SSIDの自動検索が行われる(画像=左)。SSIDを選択した後、パスワードを入力して接続を実行する(画像=右)
ここで家電リモコンに名前を付ける(画像=左)。今回はデフォルトの「家電リモコン」で登録。Alexaでの利用が前提なので、案内に従って「屋外設定」を有効にする(画像=右)。これで最初の段階が完了だ

プリセットの家電製品は200以上、手動登録にも対応

 続いて、家電製品の追加を行う。RS-WFIREX3は、プリセットされている製品数が200以上と非常に多いことが特徴で、以前紹介したオーム電機のリモコンプラグ「OCR-05W」のようなマニアックな製品までプリセットされているので驚かされる。

家電製品を追加する。まずはカテゴリーを選択(画像=左)。続いてメーカー名を選択する(画像=右)。リストから分かるように対応メーカー数は非常に多い
リストにない家電製品を学習する機能も搭載する(画像=左)。画面上のボタンを押した後、家電製品のリモコンを本体に向けて押す作業をボタンごとに繰り返す。完了したら家電製品の名前を設定して「OK」をタップ(画像=右)

登録が完了し、ホーム画面にアイコンが表示された。この要領でさまざまな家電を登録していく
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