光学ドライブの搭載方法もユニークで、台座中央にスロットインタイプのDVD±RWドライブが内蔵されている。その手前に圧力検知式のマルチメディアキーが並べられ、左端にあるイジェクトキーを押すとスロットインの挿入口がせり上がってくるギミックが目を引く。ここにメディアを挿入したり、一定時間なにもしないと自動的にクローズするのも気が利いている。また、液晶ディスプレイを開くとラッチが自動的に収納され、パネルを閉じるとラッチがせり出すなど、細かい部分での配慮が行き届いているのも見逃せないところだろう。
液晶ディスプレイの下部に8つのスピーカを、底面にサブウーファを内蔵し、迫力あるサウンドを楽しめるのもエンターテインメント機らしい。
XPS M2010の主なスペック | |
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CPU | Intel Core Duo T2600/T2500/T2400(2.16/2.0/1.83GHz) |
チップセット | Intel 945PM Express |
メモリ | 512M〜4Gバイト(PC2-5300) |
メモリスロット | 200ピンSO-DIMM×2 |
HDD | 80G〜240GB(2.5インチ/2台内蔵可) |
グラフィックス | ATI MOBILITY RADEON X1800(256MB) |
液晶パネル | 20.1インチワイド光沢液晶 |
画面解像度 | 1680×1050ドット |
通信(有線) | ギガビットLAN、FAXモデム |
通信(無線) | 無線LAN/Bluetooth 2.0+EDR内蔵可 |
USB | USB 2.0×4 |
本体サイズ | W470×D205.6×H75.3(最厚部)ミリ |
重量 | 約8.31キロ(構成により異なる) |
OS | Windows XP Professional/Media Center Edition 2005 |
実売価格 | 40万円前後〜(予定) |
これまでは外観や機能面を見てきたが、純粋にPCとして見た場合も本機は特筆すべき点が多い。
主なスペックは右の表にまとめたが、Napaプラットフォームをベースにハイエンドな構成でまとまっている。いずれもノートPCのアーキテクチャが導入され、現時点で最高速のIntel Core DuoとなるT2600(2.16GHz)を筆頭に、グラフィックチップにATI MOBILITY RADEON X1800、そして同社製“ノートPC”としては初のダブルHDDを搭載可能だ。豊富なBTOメニューを用意する同社のほかのモデルに比べると、選択肢の幅こそ狭いが、性能面で不満を覚えることはないだろう。
予定価格は40万円前後からと安くはないが、何より強烈なインパクトを与えるデザインはそれを補って余りある。PCらしくない外観でありながら、PCとしての性能が非常に高い点がいかにも同社製PCらしい。使い勝手も悪くなく、日本市場でどのように受け入れられるのか、今後の動向が非常に興味深い1台だ。
詳細な製品レビューは追って掲載するので、楽しみにしてほしい。
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