マックで言えばPortable!?――デル「XPS M2010」フォトレビュー(2/2 ページ)

» 2006年06月01日 11時00分 公開
[田中宏昌,ITmedia]
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AV機器を模したギミックも満載

 光学ドライブの搭載方法もユニークで、台座中央にスロットインタイプのDVD±RWドライブが内蔵されている。その手前に圧力検知式のマルチメディアキーが並べられ、左端にあるイジェクトキーを押すとスロットインの挿入口がせり上がってくるギミックが目を引く。ここにメディアを挿入したり、一定時間なにもしないと自動的にクローズするのも気が利いている。また、液晶ディスプレイを開くとラッチが自動的に収納され、パネルを閉じるとラッチがせり出すなど、細かい部分での配慮が行き届いているのも見逃せないところだろう。

 液晶ディスプレイの下部に8つのスピーカを、底面にサブウーファを内蔵し、迫力あるサウンドを楽しめるのもエンターテインメント機らしい。

台座の中央にスロットインタイプのDVD±RWドライブがある(写真=左)。メディアを挿入すると自動的にフタが閉じ、メディアの読み込みが始まる。現時点ではBTOメニューでほかのドライブに変更できない
液晶下部の左右に4基ずつ計8基のスピーカユニットが並ぶ(写真=左)。サブウーファは底面にある(写真=右)。バッテリーは6セルと12セルが選べる。撮影機は7.4ボルト 5400ワットアワーのバッテリーを備えていた

PCらしくないボディに高い性能を凝縮

XPS M2010の主なスペック
CPU Intel Core Duo T2600/T2500/T2400(2.16/2.0/1.83GHz)
チップセット Intel 945PM Express
メモリ 512M〜4Gバイト(PC2-5300)
メモリスロット 200ピンSO-DIMM×2
HDD 80G〜240GB(2.5インチ/2台内蔵可)
グラフィックス ATI MOBILITY RADEON X1800(256MB)
液晶パネル 20.1インチワイド光沢液晶
画面解像度 1680×1050ドット
通信(有線) ギガビットLAN、FAXモデム
通信(無線) 無線LAN/Bluetooth 2.0+EDR内蔵可
USB USB 2.0×4
本体サイズ W470×D205.6×H75.3(最厚部)ミリ
重量 約8.31キロ(構成により異なる)
OS Windows XP Professional/Media Center Edition 2005
実売価格 40万円前後〜(予定)

 これまでは外観や機能面を見てきたが、純粋にPCとして見た場合も本機は特筆すべき点が多い。

 主なスペックは右の表にまとめたが、Napaプラットフォームをベースにハイエンドな構成でまとまっている。いずれもノートPCのアーキテクチャが導入され、現時点で最高速のIntel Core DuoとなるT2600(2.16GHz)を筆頭に、グラフィックチップにATI MOBILITY RADEON X1800、そして同社製“ノートPC”としては初のダブルHDDを搭載可能だ。豊富なBTOメニューを用意する同社のほかのモデルに比べると、選択肢の幅こそ狭いが、性能面で不満を覚えることはないだろう。

 予定価格は40万円前後からと安くはないが、何より強烈なインパクトを与えるデザインはそれを補って余りある。PCらしくない外観でありながら、PCとしての性能が非常に高い点がいかにも同社製PCらしい。使い勝手も悪くなく、日本市場でどのように受け入れられるのか、今後の動向が非常に興味深い1台だ。

 詳細な製品レビューは追って掲載するので、楽しみにしてほしい。

コネクタは両側面奥と背面にまとまっている。左側には4基のUSB 2.0とDC入力、Audio/IR Blasterポート、サウンド端子がある(写真=左)。右側には手前からサブウーファ、4ピンのIEEE1394、メモリカードスロット、Expressカードスロット、FAXモデム、ギガビットLAN、DVI-I、S-Video出力が並ぶ(写真=右)。なお、排気は左右の背面から、吸気は底面から行われる
出力150ワットのACアダプタは、84(幅)×165(奥行き)×41(厚さ)ミリと大柄だ。電源ケーブルは3ピンタイプを採用する
液晶ディスプレイの上部中央に130万画素のCMOSカメラを内蔵する。ロジテック製のカメラで、動作時は青色LEDが点灯する
豊富なケーブルが同梱される。左がAudio/IR Blasterポートに接続するケーブルで、光デジタルオーディオ端子などが用意されている
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