マザーボードやグラフィックスカードが重要であることは重々承知しているが、ついつい小間物ブースに足が向く。とはいっても例年のCOMPUTEX TAIPEIと比べると「ぐわーっ!なんなんですか、これは」というブツは少ない。ここでは、そういう状況にある「小間物ブース」で見かけた「なんなんですか、これは」的な展示を紹介しよう。
見ための迫力で「COMPUTEX TAIPEI 2006」最強ともいえるのが、TITANが出荷を予定している電源ユニット「龍」シリーズだ。スペックを見ると容量550ワット(ほかに500ワット、450ワット、400ワットモデルも用意されている)、SLI ready、静音性能などなどいたってまじめな製品であるが、その外見がとにかく猛烈である。パッケージもその筋の方々に末永く喜んで使っていただけそうなデザインだ。
ちなみに、TITANは電源ユニット以外にもCPUクーラーやケースファンを供給している。彼らが自慢するのがその冷却性能と静音性能。ゆえにキャッチフレーズは「Cool & Silent」。英文で書かれると「ほぅ、そうですか」とすんなり受け入れられるのだが、彼らのブースには“漢字直訳”の「冷静」という熟語が大書きされている。
ひところ流行った「光り物」系の展示ブースはめっきり数が減った。目にする製品も「回るファンにアニメーションを表示します」という昨年も展示されていたものがほとんどだ。しかし、(「光り物」とはちょっとカテゴリーが異なるが)PCケースの5インチベイに取り付けるステータスインジケータは地味ながらも新しい製品が姿を見せている。
SUNBEAMTECHではシステムの状態を表示するマルチステータスインジケータとともに「メッセージテキストをアニメーションで表示させる」5インチベイパネルを展示している。「ああ、日本でも出荷されていたあれね」と思いきや、「いや、これは来月から出荷する予定の新製品だ」とのこと。
Aero Coolのブースでもカラフルなマルチインジケータ「PowerWatch」に注目が集まっていたが、PowerWatchはすでに流通している製品。彼らがアピールしたい新開発の製品というのが2色表示のディスプレイを使った一見地味なマルチインジケータだ。ポイントは凸レンズ状のアクリルカバー。「こうすれば“グランパ”も使いやすいだろ」というのがスタッフの弁である。
ノートPC用の「座布団式外付けユニット」を展示するブースも増えてきた。ただ、それだけに「金属のプレートを折り曲げてファンを取り付けました」だけでは来場者の興味を引くことはできない。そんな展示品と一味違っていたのがVANTECの製品だ。USBポートとイコライザ内蔵のサウンドユニットを組み込んだ「Piano:101」は白、赤、青、黒のカラーバリエーションが用意されている。
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