W杯開幕にすべり込み――アキバでBDドライブが販売開始週末アキバPickUP!(2/4 ページ)

» 2006年06月10日 06時58分 公開
[古田雄介(アバンギャルド)&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]

GeForce 7950 GX2搭載製品が各社から続々登場

 今週の火曜日、NVIDIAの新GPU「GeForce 7950 GX2」を搭載した製品が各社から登場した。その多くがリファレンス仕様でありながら、価格は7万から10万円までと大きく開きがある。秋葉原全体で見る在庫はそれほど多くないが、各ショップで入荷されており週末でも余裕で入手できそうだ。

販売開始からすでによりどりみどりの状態。GeForce 7950 GX2カードを山積みにした光景を複数のショップで目にした

 GeForce 7950 GX2を搭載するグラフィックスカードは、2つのGPUをセットで使用するため、1基のPCI-Express x16スロットでSLIを構築できるのが特長だ。リファレンス仕様では1GバイトのDDR3メモリを搭載し、メモリクロック1.2GHz/コアクロック500MHzで動作する。2枚の基板を貼り合わせた構造で、メイン基板側にDVI端子2基とTV-Out1基を搭載。サブ基板側には通気口が開けられている。

 すでに組み込み用として出回っているGeForce 7900 GX2に比べて消費電力が低く、搭載するクーラーも小型化しているなどの違いがある。

 合計4個のGPUを使った「Quad-SLI」をサポートしているが、現在単品で販売する製品には対応ドライバが同梱されておらず、NVIDIAの公式サイトでも公開されていない。

 入荷を確認できた製品は8モデル。各製品の価格とパッケージは以下のとおり。

ELSA「GLADIAC 979 GX2 1GB」とASUS「EN7950GX2/2PHT/1G」
製品ELSA「GLADIAC 979 GX2 1GB」
入荷ショップ
フェイス秋葉原本店9万4770円
ツートップ秋葉原本店9万4780円
TSUKUMO eX.9万4780円
パソコンショップ・アーク9万4800円
USER'S SIDE秋葉原本店9万9540円
T-ZONE.PC DIY SHOP9万9800円
高速電脳9万9800円
BLESS秋葉原本店9万9800円

製品ASUS「EN7950GX2/PHT/1G」
入荷ショップ
クレバリー1号店8万3968円
フェイス秋葉原本店8万4970円
高速電脳8万8800円
ツートップ秋葉原本店8万8980円
TSUKUMO eX.8万9800円
BLESS秋葉原本店8万9800円
パソコンショップ・アーク8万9980円
ドスパラ秋葉原本店8万9980円
T-ZONE.PC DIY SHOP9万800円

リードテック「WinFast PX7950 GX2 TDH」とMSI「NX7950GX2-T2D1GE」
製品リードテック「WinFast PX7950 GX2 TDH」
入荷ショップ
クレバリー1号店8万1873円
フェイス秋葉原本店8万2970円
ツートップ秋葉原本店8万3980円
パソコンショップ・アーク8万4980円
BLESS秋葉原本店8万5800円
TSUKUMO eX.8万6800円
高速電脳8万6940円
T-ZONE.PC DIY SHOP8万8000円
USER'S SIDE秋葉原本店8万8200円

製品MSI「NX7950GX2-T2D1GE」
入荷ショップ
クレバリー1号店7万8723円
TSUKUMO eX.7万9580円
フェイス秋葉原本店7万9770円
パソコンショップ・アーク8万1780円
T-ZONE.PC DIY SHOP8万2000円
高速電脳8万2740円

ギガバイト「GV-3D1-7950-RH」と玄人志向「GF7950GX2-E1024HW」
製品ギガバイト「GV-3D1-7950-RH」
入荷ショップ
TSUKUMO eX.7万6780円
クレバリー1号店7万8723円
フェイス秋葉原本店7万9770円
ツートップ秋葉原本店7万9780円
T-ZONE.PC DIY SHOP7万9800円
高速電脳7万9800円
BLESS秋葉原本店7万9800円
ドスパラ秋葉原本店7万9970円

製品玄人志向「GF7950GX2-E1024HW」
入荷ショップ
クレバリー1号店7万2423円
フェイス秋葉原本店7万7770円
パソコンショップ・アーク7万8800円
TSUKUMO eX.7万9800円(売り切れ)

InnoVISION 「Inno3D Geforce 7950 GX2」(クレバリー1号店では6万9264円の値が付いていた!)とXFX「GeForce 7950 GX2 M500 1GB DDR3」(7万5000円前後)
製品InnoVISION 「Inno3D Geforce 7950 GX2」
入荷ショップ
クレバリー1号店6万9294円
パソコンショップ・アーク7万6800円

製品XFX「GeForce 7950 GX2 M500 1GB DDR3」
入荷ショップ
ドスパラ秋葉原本店7万6800円
なお、今回確認できた唯一のオーバークロックモデル、XFX「GeForce 7950 GX2 M570 1GB DDR3 XXX」は、ドスパラ秋葉原本店で8万4800円だった
製品XFX「GeForce 7950 GX2 M570 1GB DDR3 XXX」
入荷ショップ
ドスパラ秋葉原本店8万4800円

 このように複数のラインアップがそろったものの、ほとんどのショップで売れ行きはイマイチという。パソコンショップ・アークは「新たにマシンを組むなら魅力的ですが、DDR1環境では性能をフルに発揮できないようです。Socket AM2マザーへ移行するまで、待ちに徹するユーザーが多いのでしょう」と、夏のブレイクを期待する。なお、将来のQuad-SLI構築を目指して2枚同時購入した猛者は、いなかったようだ。

 さて、リファレンス仕様のグラフィックスカードで、今回のように最大3万円の価格差が出ることは非常にめずらしい。そのため「高級志向で売るELSAを除いて、高価なモデルはオーバークロックしているのかもしれない」と憶測するショップもある。

 しかし、多くのショップはNVIDIAが価格を縛らなくなったのが原因と考えている。高性能なラインアップを積極的に販売するメーカーはGeForce 7950 GX2カードを安く売り、ミドルレンジで利幅を稼ぐ戦略のメーカーは象徴的に高く値付けするというわけだ。

 ショップの意見に従って今回のラインアップを比べれば、今後の各メーカーの方向性が垣間見えるかもしれない。

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