軽量/SXGA+/10万円台──ツウ好みのハイスペックモバイルノート「Endeavor NA701」(3/3 ページ)

» 2006年06月21日 17時12分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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セキュリティ、使い勝手向上を両立する指紋センサー

photo 指紋は複数の指を登録可能。Windowsログイン時には指紋認証を促すメッセージウインドウが表示されるようになる。指紋センサーに指を滑らせるだけでログイン処理が行える

 デザインやパフォーマンス向上とともに、旧モデル NT550に対するもう1つの大きな変更点が、セキュリティチップとともに指紋センサーを標準で搭載したことにある。この指紋センサーは右パームレスト部にスマートに内蔵され、指紋を登録することで「Windowsログイン認証」「ブラウザでのID、パスワード入力」などを指紋で認証できる。登録した指紋情報はセキュリティチップにより暗号化され保存されるため、第3者が登録情報を簡単にコピーすることはできないという安心感もある。

 指紋認証を利用する「Windowsログイン認証」は通常のアカウント/パスワード入力と併用できるが、どれだけ長く複雑な文字列でも指紋の認証なら手間は一緒だ。つまり複雑で長い文字列をアカウントやパスワードに利用することでセキュリティレベルを高められるメリットがある。またスクリーンセーバー動作時のパスワードロックの解除も指紋認証で行える。さらに指紋によりユーザーアカウントを使い分けることもできる。1人で複数のユーザーアカウントを使い分ける、家族で使い分ける、オフィス内にて複数ユーザーで共有するなどの場合に便利だ。

photophoto パスワードバンクが利用できるページを表示すると、メッセージがポップアップして「登録」「再生」(自動入力)が利用可能なことを表示する。IDやパスワード以外に選択項目がある場合にも対応できる。これはIDとパスワードに加えて、サービスの選択項目がある公衆無線LANサービス「mopera U」の登録例

 Webブラウザ上からは「パスワードバンク」という機能が利用でき、ID・パスワードなどの認証が必要なWebサイトごとに登録し、次からはその認証を指紋で行えるようになる。Internet Expolorerでは自動入力がサポートされない暗号化されたページでも利用できる。Webサービス用のパスワードなどは入力に手間がかかったり、忘れそうだと思うことでパスワードを安易な文字列にしてしまいがちだが、こちらも指紋であればほとんど手間がかからない。通販サイトや各種会員制サービスなどID、パスワードによる認証が必要な機会が増えていることからも、非常に有用な機能となるはずである。

高パフォーマンス/高解像度/そこそこ低価格が魅力のモバイルPC

 本機はデュアルコアCPUを含むインテルの最新CPUを選択でき、かなり高い3D描画性能を持つグラフィックスチップも単体で搭載することで、Windows Vista Capable PC(関連記事参照)認定モデルとなっている。評価機はBTOメニューからなかなか高いパフォーマンスが望める選択をしているモデルとはいえ、各種ベンチマークの結果もかなり良好で、いまどきの3Dオンラインゲームも十分楽しめる3D描画性能を持つ。

Endeavor NA701(評価機)
●PCMark05
PCMarks3625
CPU4657
Memory3166
Graphics1853
HDD3102
●3DMark03
3DMark03(1024×768ドットnonAA、nonAniso)3413
●3DMark05
3DMark05(1024×768ドットnonAA、nonAniso)1658
●FINAL FANTASY XI Official Bench 3
FF Bench 3(Low)6330
FF Bench 3(High)3515

 加えて同社らしい、ほぼ制限のないBTOカスタマイズが可能であることも付け加えておく。例えばSXGA+表示対応ディスプレイにするなら、自動的にCPUも高グレードに“しなければならない”などのつまらない制限はない。とにかく自分の必要な機能だけをチョイスして購入できる。

 単にモバイルPCとして考えると、日本人では2キロという重量はぎりぎりであると思われる。しかしSXGA+表示対応の液晶ディスプレイが選択できること、高い3D描画パフォーマンスを持つこと、無理を感じない使い勝手の良さ、付加機能の充実さ、そして価格を総合的に考えると非常にコストパフォーマンスが高いことは間違いない。SXGA+液晶ディスプレイ/重量2キロ前後/Intel Core Duo/2スピンドル/指紋センサー/7.5時間のバッテリーライフ(長時間バッテリー装着時)/20万円以内などのキーワードにピンと来るならば、購入候補の1つに加えておいて損はないだろう。

  • →製品詳細・購入検討はこちらから

Endeavor NA701(評価機)
CPUIntel Core Duo T2300(2GHz)Celeron M 410(1.46GHz)、Intel Core Duo T2300E(1.66GHz)/T2500(2GHz)/T2600(2.16GHz)から選択可能
チップセットIntel 945PM Express
メインメモリ容量1Gバイト(オンボード512Mバイト)/最大1.5Gバイト512Mバイト(増設なし)〜1.5Gバイトまで選択可能
規格DDR2 SDRAM(PC2-4200)
メモリスロット(空き)200ピンSO-DIMM×1(0)
HDD容量Ultra ATA/100 80Gバイト40G/60G/80G/100Gバイトから選択可能
回転数5400rpm
光学ドライブ(DVD-ROM)CD-RW/DVD-ROMコンボドライブドライブなし(ウエイトセイバー)/DVD-ROMドライブ/CD-RW/DVD-ROMコンボドライブ/ DVD±R DL記録対応DVDスーパーマルチドライブ から選択可能
ディスプレイサイズ14.1インチ1024×768ドット(XGA)/1400×1050ドット(SXGA+)から選択可能
解像度1400×1050ドット
グラフィックスチップGeForce Go 7300
グラフィックスメモリ128Mバイト
サウンドチップセット内蔵(HDオーディオ)、2ワット+2ワットステレオスピーカー、マイク入力×1
セキュリティ指紋センサー、セキュリティチップ (TPM v1.2) 、盗難防止(ケンジントンロック)ポート
PCカードスロットTypeII×1 CardBus対応
Expressカードスロット
メモリカードスロットSDメモリカード/MMC/メモリースティックPRO/メモリースティック
USBUSB 2.0×4(左側面×1/右側面×3)
IEEE1394S400/4ピン×1
フロッピードライブ−(オプション/外付けUSB接続)
ビデオ入力
ビデオ出力S-Video×1、外部ディスプレイ(15ピンミニD-Sub)
キーボード日本語87キー(CD電源/再生/停止/頭出しキー付属)
キーピッチ/ストローク19ミリ/2.5ミリ
ポインティングデバイスタッチパッド(クリックボタン×2)
LAN1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T
無線LANIEEE802.11a/g/b準拠(Intel PRO/Wireless3945ABG)なし、IEEE802.11a/g/bから選択可能
BluetoothBluetooth Ver 2.0準拠+EDR
FAXモデム56kbps(V.92)/14.4kbps
バッテリー仕様リチウムイオン 標準:11.1V 4400mAh/長時間:11.1V 7800mAh
バッテリー駆動時間標準:約4.2時間/長時間:約7.3時間
本体サイズ(幅×奥行き×高さ)標準バッテリー装着時:315×260×23.4〜38.6ミリ/長時間バッテリー装着時:315×278×23.4〜38.6ミリ
重量標準バッテリー装着時:約2.04キロ(光学ドライブ搭載)・約1.9キロ(ウェイトセーバー装着時)/長時間バッテリー装着時:約2.21キロ(光学ドライブ搭載)・約2.07キロ(ウェイトセーバー装着時)
ACアダプタ重量320グラム(AC100ボルト〜240ボルト±10%/出力:DC19ボルト 3.42アンペア)
搭載OSWindows XP Professional(SP2)Windows XP Home Edition/Professionalから選択可能
システムのリカバリ方法CD-ROM
主な付属品リカバリー/リカバリツール/ドライバ類CD-ROM、マニュアル、ACアダプタ、電源コード
評価機の価格19万9950円
(エプソンダイレクトショップ価格/2006年7月24日17時まで実施中の「デュアルコアCPU特別価格」キャンペーンを適用)
最小構成例価格:11万9700円

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