続いて入力環境とインタフェースを確認しよう。キーボードは主要キーと記号キーに、横19ミリ、縦16ミリピッチの横長キートップを採用する。正方形に近い一般的なキーボードに慣れたユーザーならば最初は違和感を覚えるかもしれないが、実際に使用してみると馴染むまでにほとんど時間はかからない。キートップ上の文字は摩擦に強いレーザー刻印がなされ、長期間に渡って使い込んでも文字がはがれない特徴もある。
本機のデザインにおける大きなアクセントになっている円形のタッチパッドは、カーソル移動やタップ操作のほか、周辺部をなぞることでスクロール操作なども行える。このタッチパッドも同シリーズ独特の操作感だが、縦に長いWebサイトやテキスト表示を一気に素早くスクロールできるため、一度使って慣れると、非常に使いやすく感じるようになるはずだ。
端子類は右側面に2基のUSB 2.0と有線LAN(100BASE-TX/10BASE-T)、左側面にPCカードスロットとSDメモリカードスロット、アナログRGB出力端子を用意する。いずれの端子にも手が届きやすく作業しやすい。本体前面にマイク入力端子、ヘッドフォン出力端子のほか、電源スイッチと無線LAN用電源スイッチ、光学ドライブの電源/開閉スイッチが並ぶ。光学ドライブの電源はユーティリティツールにより一定時間で自動的にオフにする設定も可能だが、必要に応じてこまめに切り替えることで、意識的にバッテリーをより効率的に利用できる。このあたりも同社のバッテリーライフ向上へのこだわりが感じられるところだ。
最後に同社の直販サイト「マイレッツ倶楽部」限定のカスタマイズ対応モデルを紹介しよう。
基本スペックでは、メモリ容量を標準の512Mバイトから1Gバイト(7月31日13時までのキャンペーン期間中はプラス1万5000円)に、HDD容量を60Gバイトから120Gバイトに増強できる(プラス1万5750円)。そして天板カラーを総計14色から選べる(プラス7870円)ことも大きな特徴だ。天板カラーは標準色のシルバーフェザーのほか、ガンメタリックやゴールデンフレア、ピンクダイヤモンド、グリーンオーブなどあざやかなカラーが多数用意されている(同社サイトを参照)。そしてキーボードも、キートップからかな文字の刻印を省いたキートップに変更できる「ローマ字すっきりキーボード」メニュー(プラス3150円)を用意する。
なお店頭販売モデルでは1年間となる無償修理期間は、マイレッツ倶楽部での購入により自動的に3年間に延長され、落下や水こぼしなどの事故による故障修理も受け付ける3年間の特別保証(プラス1万2600円)を有償で追加することも可能だ。CPUや液晶パネルなどは変更できないが、使い勝手やデザイン、そして安心感にこだわるならマイレッツ倶楽部で好みの1台をカスタマイズして購入することをお勧めしたい。
BTO内容と項目 | |
---|---|
メモリ | 1Gバイト(512Mバイト増設キャンペーン適用) |
HDD | 120Gバイト(2.5インチ) |
キーボード | 標準 |
オフィスソフト | Office Personal Edition 2003 |
天板カラー | ミントウォーター |
そのほか | 3年特別保証、ネームプレート(ヘアーライン) |
価格 | 32万4170円(キャンペーン適用ずみ) |
価格は2006年6月22日現在 |
手軽に、かつ安心して外に持ち出せる軽さと頑丈さ、長時間バッテリーに、2スピンドルノートPCならではの機能性を加味した。これ1台でモバイルPCとメインPCの両方で利用することも十分に可能だ。
標準で搭載する60GバイトのHDDは、メインPCとして利用するには若干の不安が残るため、容量を120Gバイトに強化した。メモリは標準の512Mバイトでも大きな問題はないとも思ったが、メモリ増設キャンペーンを利用して、容量を1Gバイトに強化している。バンドルソフトにOfficeを追加すれば、ビジネス用途でもメインとモバイルの両方をサポートできる構成の完成だ。
なお、天板カラーにはこれからの季節に相応しい「ミントウォーター」カラーをチョイスした。薄いグリーン調のカラーで、ほかのPCにはないであろうさわやかな色である。そして万が一の事故に備えて特別保証を追加し、安心感を高めたのもポイントだ。
BTO内容と項目 | |
---|---|
メモリ | 1Gバイト(512Mバイト増設キャンペーン適用) |
HDD | 120Gバイト(2.5インチ) |
キーボード | ローマ字すっきりキーボード |
オフィスソフト | なし |
天板カラー | キールロワイヤル |
そのほか | 3年特別保証、ネームプレート(ヘアーライン/ミラー) |
価格 | 30万2320円(キャンペーン適用ずみ) |
価格は2006年6月22日現在 |
軽量で頑丈、長時間バッテリーそして光学ドライブを内蔵する本機は、社内はもちろん、家や取材先でもそのまま原稿を入稿できなければならないPCを望む筆者にとって、必要なスペックをも備えている。取材先であってもデジカメで撮影した大容量/大量の写真データを取り込む必要があり、入稿した過去の記事データはもちろん、どこで作業する場合も困らないよう、執筆に必要な資料も含めてこれ1台に収めておきたい。
そのため、120GバイトのHDDは必須である。また大量の写真データを迅速に加工し、かつ内容チェックに使うブラウザウインドウを大量に開いたままにしておくには大容量のメモリも必要だ。
また、原稿執筆におけるモチベーションを高めるため「ここ、こだわったんだよ」と入力するたびに思える「ローマ字すっきりキーボード」を選択し、取材先や外出先で使用したときに「おっ。何その色」と思ってもらえ、所有欲も満たせる“粋”なアペリティフ(食前酒)なる「キールロワイヤル」天板をチョイスする。
なおOfficeに関しては、コーポレートライセンスを会社で購入しているため選択なしとした。もう少し望むなら、スペアバッテリーや追加のACアダプタ(家用のほかに会社用もと想定)、海外の取材時も想定したプラグ変換キットなども一緒にBTOメニューから購入できるとうれしい。
松下電器産業「Let's note LIGHT CF-W5」 |
松下電器産業「Let's note LIGHT CF-W5(Officeモデル)」 |
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