この夏1番のお買い得ノート――「HP Pavilion Notebook PC dv5200/CT」(2/2 ページ)

» 2006年06月28日 10時46分 公開
[兼子忍,ITmedia]
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光沢液晶は鮮やかな表示だが映り込みが気になる

 DVDなどのワイド映像をほぼ全画面に表示できる1280×800ドット表示の光沢液晶は、目視による印象では十分に明るく、アイコンや文字も見やすい。ただし、他社製ノートPCの光沢液晶に比べるとパネル表面への外光の映り込みがやや目立つ。使用する状況によっては、照明や窓から差し込む日差しが反射しないよう設置場所やパネルの角度を工夫する必要がある。

 本体はしっかりとした作りで剛性感があり、液晶を開いた状態で本体を持ち上げてもボディがゆがむような感触はまったくなかった。また、キーボードのトップを押し込むとはっきりとしたボトム感が得られるほか、端のキーを押してもキーボードユニットのたわみがなく、長文の文書を作成することが多いユーザーは快適に感じるはずだ。

 なお、キーボードはEnterキーより外側にPageUp/PageDown、Home、Endといったキーを配置するが、手が滑ってもタイプミスが起こりにくいように、これらのキーとEnter、BackSpaceキーの間には若干広めの間隔が開けられている。

 端子類はすべて本体の左右側面に搭載され、USB2.0やIEEE1394といった使用頻度の高い端子類には簡単に手が届く。また、本体上面にプリントされた、端子類の位置と種類を示すアイコンも、嬉しい気配りの1つだ。なお、無線通信機能はオプションとなるが、CTOではIEEE802.11a/b/g無線LAN機能やBluetoothモジュールを追加できる。

 なお、試用中にベンチマークテストを実行してCPUやグラフィック機能に高い負荷を与えてみたが、パームレストやキーボードといった肌が直接触れる部分の加熱はほとんどなく、常に快適に操作することが可能だった。また吸気口を底面、排気口を背面に搭載することで、ファンノイズも耳に届きにくく、騒音をうるさく感じることもなかった。

本体前面(写真=左)/背面(写真=右)
本体左側面(写真=左)/右側面(写真=右)

 高性能なマシンを手頃な予算で入手できるとなれば、それだけでも十分に魅力ある製品といえるが、アメニティ面の完成度の高さも本機を語る上で見逃すことのできないポイントだ。ヒットを予想させるのに十分な素質を備えた製品であることは間違いない。

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