HDDに保存したDVD-VideoのISOイメージやDVDフォルダ(DVD-VideoのVIDEO_TSフォルダ)からの再生も可能だ。ISOイメージはもちろん、DVDフォルダからの再生の場合も「VIDEO_TS.IFO」ファイルを選択して再生すれば、メニュー機能を利用した再生が可能だ。
DVDメディアを読み込める光学ドライブを内蔵すれば、コピーガードされていないDVDビデオディスクの再生もできる。市販のDVD-Videoディスクはほぼ100%コピーガードされているので実質再生は行なえないが、DVDレコーダーでDVD-Videoフォーマットでダビングしたり、PCでDVD-Videoとして書き込みを行ったレコーダーブルDVDメディアは、「VIDEO_TS」フォルダ内の「VIDEO_TS.IFO」を選択することでメニューからしっかり再生される。
今回はせっかくDVD-RAM対応のLF-D521JDも組み込んでみたので、ビデオフォーマットのDVD-RAM(DVD-RAM VR)の再生も確認してみた。メディアはDVDレコーダで録画した地上波アナログ放送をダビングした物で、著作権保護はされていない。このメディアはファイルレベルでは問題なく認識でき、IFOファイルを選択する事も可能だったが、再生開始するとハングアップしたような状態になってしまった。同じメディアにMP3ファイルを書き込んでおくと音楽再生は問題なく行なえたので、DVD VRフォーマットには対応していないと言うことなのだろう。
なお、DVI出力を利用する場合にはちょっと注意がいる。720p以上の出力解像度では、ISOイメージや「VIDEO_TS.IFO」を選択して再生すると映像が正常に出力されない。著作権保護された、つまりはCSSで暗号化された市販のDVDビデオ再生のデジタル出力ではHDCPに対応していないほかのメディアプレイヤーでも見られる制限だが、そもそも本機では著作権保護されたDVDビデオは再生できないのだから、ちょっとおかしな制限だ。
気になったのでDVI→HDMI変換でのTV接続に加え、液晶ディスプレイにDVIでそのままの接続でも試してみたが、同様の現象となった。ちなみにDVD-Videoの映像ファイルの実体であるVOBファイルを直接再生するぶんには720p以上でも問題なく映像が出力されるので、何がしたいのかよくわからない。出力制限を行なうならせめて自動で480p出力に切り替わり、再生終了後は元の出力解像度に戻る、くらいの配慮は欲しいところだ。
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