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» 2006年10月20日 11時22分 UPDATE

FPD International 2006:フルHDオーバー、色再現性アップ、薄型軽量化――PC用液晶の未来をちょっと先取り (1/2)

薄型ディスプレイ総合展示会「FPD International 2006」では、今後発売されるノートPCやディスプレイに採用が見込まれる液晶パネルが多数展示されていた。大型、高解像度、高コントラスト、広色域など、そのハイスペックにはため息が漏れるほどだ。

[前橋豪,ITmedia]

 国内最大規模の薄型ディスプレイ展示会「FPD International 2006」が10月18日から20日まで、神奈川県横浜市のパシフィコ横浜にて開催されている。同展示会は「パネル」「装置」「部品・材料」3つのゾーンで構成され、国内外のディスプレイ関連企業がさまざまな展示を行っている。ここでは、PC用液晶パネルに関する展示内容をまとめて紹介しよう。

デスクトップPCの液晶はワイド化と大型化が加速

 デスクトップPC用ディスプレイに使われる液晶パネルは、韓国と台湾の大手メーカーが20インチ以上の大型パネルを積極的に展示している。全体の傾向としては、アスペクト比4:3/5:4のスクエアパネルから16:10のワイドパネルへの移行がさらに進み、解像度ではフルHDを超えるものが多く見られた。

 韓国LG.Philips LCDは、24/26/30インチのワイド液晶パネルを展示。24インチワイドパネルは「世界で最も薄い」、26インチワイドパネルは「92%の広色域」、30インチワイドパネルは「世界で最も大きく高解像度のモニタ用パネル」のフレーズとともに展示してあった。これらのパネルは、広視野角が特徴のS-IPS方式と見られる。性能面で目立つのはすでに量産中という26インチワイドパネルで、NTSC比の色域が92%と広く、コントラスト比が1600:1と高い。現在市販されているPC用液晶ディスプレイは、NTSC比の色域が60〜72%程度(一部にAdobe RGB対応の広色域対応モデルもあるが)、コントラスト比が500:1〜1000:1程度の製品が多く、それよりもワンランク上のスペックを実現したパネルとなる。

tm_0610fpd01.jpgtm_0610fpd02.jpg 24インチワイドパネルは、ダイレクトバックライト方式では世界最薄という28.9ミリの薄さを実現したという(写真=左)。26インチワイドパネルは500カンデラの高輝度、NTSC比で92%の広い色域、1600:1の高コントラストを誇る(写真=右)
LG.Philips LCD展示のディスプレイ用液晶パネル
型番 LM240WU2 LM260WU1 LM300WQ3
サイズ 24インチワイド 26インチワイド 30インチワイド
解像度 1920×1200ドット 1920×1200ドット 2560×1600ドット
最大表示色 1677万色 1677万色 1677万色
色域(NTSC比) 72% 92% 92%
輝度 400カンデラ 500カンデラ 300カンデラ
コントラスト比 800:1 1600:1 1000:1
視野角 上下178度/左右178度 上下178度/左右178度 上下178度/左右178度
応答速度(中間階調) 12ms 5ms 8ms

 対する韓国Samsung Electronicsは、輝度500カンデラでWUXGA(1920×1200ドット)に対応した24インチワイドパネルと27インチワイドパネル、輝度400カンデラでWQXGA(2560×1600ドット)対応の30インチワイドパネルを展示。いずれのパネルも高コントラストと広視野角を両立しやすい構造のS-PVA方式を採用する。注目は27インチワイドパネルで、表示内容によってバックライト輝度をリアルタイムで調整するダイナミックコントラスト技術を実装し、3000:1の高コントラスト比を達成した。また、NTSC比で92%の広色域も実現した。なお、これらのパネルの仕様は展示中の製品に限ったものとしている。

tm_0610fpd03.jpgtm_0610fpd04.jpg 27インチワイドパネルは、3000:1の非常に高いコントラスト比が特徴(写真=左)。30インチワイドパネルは大型で高解像度な半面、スペックは少々下がる(写真=右)。いずれもS-PVA方式を採用し、上下/左右で各180度と最高の視野角をうたうが、斜めから見るとわずかに表示が白っぽく見える
Samsung Electronics展示のディスプレイ用液晶パネル
型番 非公開 非公開 非公開
サイズ 24インチワイド 27インチワイド 30インチワイド
解像度 1920×1200ドット 1920×1200ドット 2560×1600ドット
最大表示色 1677万色 1677万色 1677万色
色域(NTSC比) 72% 92% 72%
輝度 500カンデラ 500カンデラ 400カンデラ
コントラスト比 1000:1 3000:1 900:1
視野角 上下180度/左右180度 上下180度/左右180度 上下180度/左右180度
応答速度(中間階調) 6ms 6ms 6ms

 台湾勢は、AU Optronics(AUO)とChi Mei Optoelectronics(CMO)が大型液晶パネルを展示していた。AUOは、2006年第4四半期中に量産予定の22/26インチワイドパネルと20.1インチスクエアパネル、現在量産中という20.1/24インチワイドパネルを出展。このうち22インチワイドパネルのみ標準的なTN方式、残りが広視野角かつ高コントラストのAMVA(Advanced MVA)方式を採用する。22/26インチワイドパネルは新型の冷陰極管(CCFL)バックライトによりNTSC比で92%の色域を、20.1インチスクエアパネルはRGB LEDバックライトによりNTSC比で105%の色域を確保した(22インチワイドパネルはRGB LEDバックライト搭載機も画質比較用に参考出展)。

 CMOは、S-MVA(Super MVA)方式による26/30インチワイドパネルを出展。いずれのパネルもダイナミックコントラスト技術を搭載し、最高4000:1ものコントラスト比を実現する。これらは2006年第4四半期中に量産の予定だ。そのほか、TN方式を採用した19インチ以下のスクエアパネルも見られた。

tm_0610fpd05.jpgtm_0610fpd06.jpgtm_0610fpd07.jpg AUOはバックライトが異なる4枚の22インチワイド液晶パネルを比較用に並べて展示。上段の左が新型CCFL(NTSC比の色域92%)、右がRGB LED(NTSC比の色域105%)、下段の2枚が旧CCFL(NTSC比の色域72%)を搭載する(写真=左)。AUOはNTSC比の色域92%、コントラスト比2000:1の26インチワイドパネルも出展していた(写真=中央)。CMOは、ダイナミックコントラスト技術によりコントラスト比4000:1(パネル自体のコントラスト比は1000:1)を達成した26インチワイドパネルを展示
AUO展示のディスプレイ用液晶パネル
型番 M201UN03 V0 M201EW01 V3 M220EW01 V1 M240UW01 V2 M255UW01 V0
サイズ 20.1インチスクエア 20.1インチワイド 22インチワイド 24インチワイド 26インチワイド
解像度 1600×1200ドット 1680×1050ドット 1680×1050ドット 1920×1200ドット 1920×1200ドット
最大表示色 1677万色 1677万色 1677万色 1677万色 1677万色
色域(NTSC比) 105% 72% 92% 72% 92%
輝度 250カンデラ 300カンデラ 250カンデラ 300カンデラ 450カンデラ
コントラスト比 1000:1 1000:1 1000:1 1000:1 2000:1
視野角 上下178度/左右178度 上下178度/左右178度 上下170度/左右160度 上下178度/左右178度 上下178度/左右178度
応答速度(中間階調) 8ms 8ms 5ms 10ms 6ms

CMO展示のディスプレイ用液晶パネル
型番 M260J1 M300F1
サイズ 26インチワイド 30インチワイド
解像度 1920×1200ドット 2560×1600ドット
最大表示色 1677万色 1677万色
色域(NTSC比) 非公開 90%
輝度 500カンデラ 300カンデラ
コントラスト比 4000:1 4000:1
視野角 上下170度/左右170度 上下176度/左右176度
応答速度(中間階調) 6ms 8ms

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