“スタンディングフォルム”“シンプリーコンプリート”の完成形──FORIS.TV SC26XD2(2/2 ページ)

» 2006年10月25日 17時50分 公開
[PR/ITmedia]
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一般的な液晶テレビとは一線を画す、ナチュラルさを意識した映像設定

 一方このSC26XD2は、デフォルトの「標準」映像モードでは、ややもすると“少し暗い”と感じてしまいかねない設定である。しかし、これこそが“ニュートラル”だと言ってよく、細部に目をやっても違和感のない、忠実な映像を表現している。しかも、実際には決して暗めの設定なのではなく、後述の「明るさ自動調整」の働きにより、周囲の環境に応じた適度な明るさを保っているのだ。

 映像モードはほかに「ダイナミック」「ソフト」が用意されており、常に明るい画面にしておきたいユーザーの場合は「ダイナミック」を選べばよい。この映像モードでは、「明るさ自動調整」がオフに設定され、明るさやコントラスト、色の濃さなどがあらかじめ強調されている。

 前述のような一般的な液晶テレビでは、デフォルトで「ダイナミック」などになっているうえ、これがあまり実用的なパラメータではなく、さらに「標準」に落としても若干派手めで、手動で調整せざるをえないというケースも多々あるだろう。この例にあてはめると、SC26XD2の「ダイナミック」は“一般的な標準”に相当する程度で、パラメータもよく練られており、十分に実用的な設定と言える。

 映像モードには「お好み」も用意されている。これを選べば、「標準」「ダイナミック」「ソフト」(各々で調整も可能)とは別に、ユーザー設定を記憶しておくことが可能だ。設定内容は「明るさ」「黒レベル」「コントラスト」「シャープネス」「色の濃さ」「色あい」だが、これに加え、別画面を呼び出す「詳細設定」もある。

 今回のFORIS.TV新モデルには、EIZOが提案する“ナチュラルコンフォート”(映像が持つ情報だけでなく、視聴環境を考慮し、見る人にやさしく、目に負担をかけない快適な画づくり)をより高めるべく、同社が独自に新開発した映像プロセッサを搭載した。SC26XD1で実現していた「コントラスト拡張」に加え、「明るさ自動調整」「黒レベル自動調整」「自動シャープネス」が装備されている。詳細設定ではこれらの制御に加え、「色温度」「映像ガンマ」「ノイズフィルター」など、豊富なパラメータで映像を調整可能だ。

「コントラスト拡張」をオンにすれば、映像をリアルタイム解析し、画面の明るさ、色の濃さ、色合いを最適に調整することで、滑らかな階調が得られるよう、コントラスト比を1.6倍にまで高めてくれる。「明るさ自動調整」はオフ/弱/中/強から選べ、周囲の明るさに応じて画面の明るさを調整するとともに、映像の内容に応じて画面の明るさをリアルタイムに制御する。「黒レベル自動調整」は、外光の明るさによって黒色のレベルを自動的に調整し、明るい環境でも暗い部分を見やすくするもので、オフ/弱/強が用意されている。さらに「自動シャープネス」をオンにすると、情報量の多い映像においてはシャープネスを低く、逆の場合は強めに設定してくれるので、映像ソース本来の精細さを忠実に表現可能だという。

適度なサイズで、ユーザーの利用環境によって、メインにもサブにもなりうる

 音響に関しては、液晶画面とスピーカー部の面積を1:1のバランスにデザインしつつ、大口径フルレンジスピーカーと大容量エンクロージャーを採用するという、SCシリーズの基本コンセプトを継承。特に、画面の高さを目線と合わせて正面から視聴した際の音響は見事なもので、音質ばかりでなく、包囲感にも優れ、実によくバランスがとられている。

 そのほか、HDMI端子は1080pに対応するとともに2基へと増設、他入力との音量差が小さくなるよう調整ずみの「携帯オーディオ入力」も新たに装備された。また、デジタル放送チューナー部は、デジタルテレビ向けインターネットサービス「Tナビ」にも対応している。

背面左側の入力端子。HDMIは1080p対応で、2基が装備されている。PC入力はD-sub(アナログRGB)端子で、解像度は640×480〜1280×1024ドットに加え、1280×768ドット、1360×768ドットも入力可能
背面右側の入力端子はD端子×2と、コンポジット/S端子×1(本体左側面にもう1基装備)。その下に配置されているのは録画出力用のコンポジット/S端子で、Irシステムケーブルによる連動録画に対応している

 画面サイズと価格差を考慮すると、リビングで利用するなら、まず32V型のSC32XD2を検討すべきだろう。しかし、たとえばリビングにフロントプロジェクターを含むホームシアター環境を構築しているといった場合なら、サブのテレビとして適度なサイズのSC26XD2を導入するのも賢明な選択と言える。上質な音響環境を内包していることもあり、既存のスピーカー配置とは無関係に、自由な配置が可能だ。

 もちろん、1人暮らしの生活ならメインとしても最適である。そのほかに、この製品のスタンディングフォルムを眺めていると、リビングではなくプレイルーム(趣味の部屋)に置いて、ジュークボックスのように使いたいと思わせる雰囲気がある。つまり、ビリヤード台の横にでも、というのが理想だが、現実的な線としてはダーツに興じている傍らなどで、ハイビジョンのスポーツ中継を流したり、音楽ライブのDVDをかけておきたい。

 これもまた、“シンプリーコンプリート”を実現したFORIS.TV SCシリーズならではの活用法と言えるのではなかろうか。

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制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年3月31日