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» 2006年11月22日 03時30分 UPDATE

スリムPCにもAMD、入りました:小型でデュアルディスプレイもOKな万能選手――デル「Dimension C521」 (1/2)

9月に発表されたデルのデスクトップPCは、同社初となるAMD製CPUの採用で大きな話題を呼んだ。ミドルタワー型の「Dimension E521」に続き、スリムタイプの「Dimension C521」を見ていく。

[富永ジュン,ITmedia]

容積が16.4リットルの小型ボディを採用

ht_0611c5201.jpg AMD製CPUを採用したスリムデスクトップPC「Dimension C521」

 デルのDimension C521は、冷却効率に優れたmicro BTXフォームファクタ採用のスリムデスクトップPCだ。現在、同社の個人向けデスクトップPCでAMD製CPUを搭載したのは、今回レビューするC521とミドルタワー型のE521の2モデルがラインアップされ、標準構成でともに10万円を大幅に下回る低価格が光る。既存モデルとなるIntel製CPUを備えたスリムデスクトップ「Dimension 9200C」、ミドルタワー型「Dimension 9200」、フラッグシップモデル「XPS 700/710」の4モデルと合わせると、デスクトップのラインアップは合計6モデルでの展開となった。

 このDimension C521は従来の3100Cの後継となるモデルで、カラーリングをこれまでの黒とグレーから黒をアクセントとしつつ、銀と白の明るい色調に変更した。ボディサイズは114(幅)×399(奥行き)×361(高さ)ミリで、容積は約16.4リットルと5インチベイを搭載したモデルとしては、比較的コンパクトな形状を維持している。

 前面に2基、背面に4基のUSB 2.0端子を備えるコネクタ類も変わりなく、前面にマイク端子が追加され、サウンド端子が7.1チャンネル対応になったことが新たなトピックだ。

ht_0611c5202.jpght_0611c5203.jpght_0611c5204.jpg 前面には5インチと3.5インチオープンベイが1基ずつが並ぶ(写真=左)。内部はゆとりがあり、メンテナンス性は高い(写真=中央)。電源容量は280ワットだ。背面には3本の拡張スロットと排気口が見える(写真=右)

スリムPCながらデュアルディスプレイにも対応可能

ht_0611c5205.jpg チップセットにNVIDIA nForce 430 MCPを採用したmicro BTXフォームファクタ準拠のオリジナルマザーボード。E521とほぼ同じレイアウトだが、PCIスロットが1本に、Serial ATAコネクタが2基に減っている

 スリムデスクトップPCでは、ローエンド向けのパーツを中心に搭載することで価格を抑えるのが一般的だが、Dimension C521ではローエンドからミドルハイまで幅広いパーツを目的に沿って組み合わせられるのが大きな魅力だ。CPUはシングルコアのSempron 3400+(2.0GHz)、Athlon 64 3200+(2.0GHz)/3500+(2.2GHz)に加え、デュアルコアのAthlon 64 X2 3800+(2.0GHz)/4600+(2.4GHz)/5000+(2.6GHz)も用意されている。メモリは4本のDIMMスロットに512Mバイトから4GバイトまでのDDR2-533メモリを搭載可能だ。もちろん、同容量のメモリを複数枚装着することによるデュアルチャンネル構成もサポートする。

 マザーボードはデル独自のもので、チップセットはE521と同じNVIDIA nForce 430 MCPが採用されている。拡張スロットはロープロファイルに限られるものの、PCIとPCI Express x1に加え、新たにPCI Express x16を備え、それぞれ1本ずつ用意されている。

 これらの拡張スロットを利用した機能強化オプションも豊富で、グラフィックス機能としてはチップセット内蔵のNVIDIA GeForce 6150LEのほか、PCI Express x16接続のATI RADEON X1300 Pro(グラフィックスメモリは256Mバイト)とATI RADEON X1300(同128Mバイト)も選択できる。

 このうち、BTOでATI RADEON X1300 Pro搭載のグラフィックスカードを選択した場合は、DVI-DまたはD-Sub 15ピンのコネクタを2本ずつ備えた分岐ケーブルが同梱される。どちらか一方のコネクタにディスプレイを接続してシングルディスプレイで利用するだけでなく、双方のコネクタに1台ずつディスプレイを接続することでデュアルディスプレイが利用可能だ。オフィス用途とホビー用途のどちらにおいてもデスクトップ領域の広さは作業効率に直結するユーザビリティーなので、スリムデスクトップPCながらも手軽にデュアルディスプレイに対応しているのは特筆すべきポイントだ。

 そのほかのオンボード機能としては、100BASE-TX/10BASE-T対応の有線LANと、7.1チャンネル対応のIntel HD Audioと非常にシンプルだ。オプションとしてはV.92対応の56Kbps FAXモデムカード(PCIカード)、IEEE802.11a/g/b対応のDell ワイヤレス1450 WLAN USB 2.0アダプタなどが用意されている。また、OSにWindows XP Media Center Editio 2005を選択した場合のみ、ハードウェアMPEG2エンコーダを搭載したATI TV Wonder Elite TVチューナーカードを追加してマルチメディアPCを構築できる。

ht_0611c5206.jpght_0611c5207.jpght_0611c5208.jpg 評価機にはAthlon 64 X2 3800+(2.0GHz)と512MバイトのDDR2-533メモリが搭載されていた(写真=左)。採用されているCPUソケットはSocket AM2だ(写真=中央)。ATI RADEON X1300 Proのディスプレイ出力端子は専用タイプで、同梱の専用ケーブルを使うことにより、デュアルディスプレイを実現する(写真=右)

 なお、ストレージデバイスは、HDDが容量80/160/250/320GバイトのSerial ATAドライブを1台、光学ドライブがSerial ATA接続のCD-ROM/DVD-ROM/コンボドライブ/DVD+R DL対応のDVD±RWから1台選択できる。また、オプションとして3.5インチFDD、または13メディア対応のカードリーダ/ライタも追加可能だ。

 ちなみに、3.5インチのオープンベイにHDDをもう1基内蔵できるのではないかと思う向きがいるかもしれないが、HDDの固定には専用のアタッチメントが必要なほか、マザーボードにSerial ATA端子が2基しかなく、Ultra ATA端子も用意されていないため、事実上困難と言えるだろう。

 OSはWindows XP Home Edition(SP2)、同Professional(SP2)、同Media Center Edition 2005の3種類から選べ、優待価格でWindows Vistaへアップグレードが可能だ。

ht_0611c5209.jpght_0611c5210.jpg 光学ドライブ、HDDともにSerial ATAタイプを採用する(写真=左)。3.5インチのオープンベイにはFDDかメモリカードリーダ/ライタのみ搭載可能で、HDDは事実上内蔵できない(写真=右)
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