「OCZ Summit 2006 APAC」で未発表マザー続々登場

» 2006年12月08日 00時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 ASUSが紹介したのはR.O.G.シリーズの新製品だ。「R.O.G.」(the Republic of Gamers)シリーズは、オーバークロッカー、エンゾージアストゲームユーザーをターゲットにしたラインアップで、このシリーズのマザーボードでは、ファンレスのチップセットクーラーユニットや8フェーズの電源回路、オーバークロックに特化した設定項目を持つBIOSが実装されるほか、ADI 1988b HDオーディオコーデックに対応し、マイクロホンモジュールを組み込んだサウンド出力用の外付け基板「Supreme FX」が用意される。

 また、オーバークロッカーの多くがPCケースにシステムを組み込まないで使っている実態に合わせて、インタフェースパックパネルにシステムの状態を表示するLCDや、基板上に電源ボタン、リセットボタンだけでなく、CMOSクリアボタンも用意する。

 今回、R.O.G.のニューフェースとして紹介されたマザーオードは「Commando」と呼ばれる製品。すでに、R.O.G.シリーズとしてnForce 680i SLIを搭載したLGA775マザー「Striker Extreme」とnForce 590 SLIを搭載したSocket AM2マザー「CrossHair」が登場しているが、「Commando」はIntel P965を搭載したLGA 775マザーというスペックになっている。

 カンファレンスでは同社のテクニカルマーケティングヘッドクォーターのトニー・リーチ氏がオーバークロックのデモを行い、Core 2 Extreme X6800を組み込んだシステムでFSB1280MHz、CPUクロック3.52GHz、メモリクロック652.1MHz(データ転送レートで1304.2Mbps相当)の動作を成功させた。

R.O.Gシリーズのマザーで初めてインテル製チップセットを搭載する「Commando」は2006年中に出荷を開始する予定だ
カンファレンスでオーバークロックのデモを行ったトニー・リーチ氏。彼はオーバークロック系掲示板でも積極的に情報を提供している

R.O.Gシリーズのマザーにはオーバークロック設定に特化した「Extreme Tweaker」という項目が用意されている
オーバークロック動作の状態をCPU-Zで表示。メモリクロック652.1MHz、コアクロック3586.5MHzの値が確認できる

 GIGABYTEは、nForce 680i SLIを搭載する未発表マザー「GA-N680SLI-DQ6」を公開した。このマザーはGIGABYTEがハイエンドマザーに採用している「6-Quad」機能をサポートし、NVIDIAが開発したDual-Net Technologyに対応する2つのギガビットイーサポートを2組用意した「Quad Gigabit LAN」にも対応する。GA-N680SLI-DQ6の出荷開始は2007年1月中旬の予定だ。

GIGABYTEのnForce 680i搭載マザー「GA-N680SLI-DQ6」
GA-N680SLI-DQ6は、GIGABYTEが提唱する最新のマザーボード技術「6-Quad」をサポートする

 abitも未発表のnForce 680i SLIマザー「IN9 32X-MAX」を紹介した。FSB 1333MHz、DDR2-800MHz、3本のPCI-Express x16(うち1つはX8動作)スロット、7.1ch HD オーディオとほかのnForce 680i SLIマザーと同様のスペックを有するIN9 32X-MAXは、abit独自機能である「Silent OTES」やabitマザーの特徴でもあるオーバークロック設定機能を実装する。出荷開始は2007年1月の予定。

IN9 32X-MAXは製品実機の展示はなかった。AW9D-MAXの「武道」といった漢字のネーミンググが注目されている最近のabitマザーらしく、IN9 32X-MAXには「大麒麟」という名前がつけられている
カンファレンスに登場しなかったAlbatronは製品展示に参加。展示製品には開発中で未発表のMeromコアCore2 Duo対応Intel 945GTマザー「PN945GT」が確認された。SODIMM DDR2 667/800に対応するこのマザーの完成時期はいまのところ明らかにされていない

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