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2007年01月11日 09時00分 更新

ガチンコ対決! FlexScan S2411W vs. ColorEdge CE240W:

“メリハリある動画”のS2411Wか? “正確なカラー”のCE240Wか? (2/4)

著作権保護技術のHDCPに対応したFlexScan S2411W

mk_s2411w_main3l.jpg HDCP対応の「FlexScan S2411W」

 S2411Wの大きな特徴は、PC入力のDVI-I端子×2が、デジタルコンテンツの著作権保護技術「HDCP」(High-bandwidth Digital Content Protection system)に対応していることだ(DVI-Dでのデジタル接続時)。HDCPはBlu-rayやHD DVDなどの次世代DVDで採用されており、出力側と入力側の両方がHDCPに対応していないと、基本的に映像や画面が映らない(SD解像度にダウンコンバートすることで、視聴可能になる場合もある)。

mk_s2411w_interface.jpg S2411Wは著作権保護技術「HDCP」対応のDVI-I端子×2を装備している

 HDCP対応DVI-D端子がPC環境ですぐに活躍するのは、PC用のBlu-rayドライブやHD DVDドライブを購入し、ディスクメディアのコンテンツをPCで再生するケースだ。Windows XP SP2かWindows Vista、HDCP対応ビデオカードも必要だが、条件的にはそれほど厳しくない。この環境なら、フルHD解像度で再生・視聴が可能だ。

 ちなみにコンテンツによっては、2010年まではアナログRGB出力でもフルHD解像度で視聴できる場合がある(HDCPが機能しなくても画面が映る)。これはHDCP対応環境への移行期間を考慮して、アナログRGBでもフルHD映像が視聴できるようにした暫定措置だ。

 実際のところ、S2411WのHDCP対応が真価を発揮するのは、著作権保護されたデジタルコンテンツが当たり前になってからなので、もう少し先の話ではある。しかし、その状況が来ることは確実だ。Windows Vistaと合わせてS2411Wを導入するのも、ちょうどよいタイミングだろう。

 HDCP対応のほかにも、S2411Wには見どころがたくさんある。1つはコントラスト拡張機能で、ナナオの液晶テレビ「FORIS.TV」で採用されている技術だ。動画の再生時に、RGBのゲインや液晶パネルのバックライトを自動調整することで、コントラスト比を3000:1相当に高める。詳しくは後半でチェックするが、暗部の締まり感が増し、中間調から明部にかけてはヌケのよい発色になるのが特徴だ。

 もう1つは輪郭補正機能で、画面のシャープネスを±3の合計7段階で調整できる。マイナス側がソフトネス、プラス側がシャープネスで、静止画や動画を見るときに、好みに合わせて調整すればよい。

 また、WUXGA未満の解像度を表示するとき、アスペクト比を保持した拡大と、ドットバイドット表示が選べる。画面サイズと最大解像度が高くなるほど、この機能の使い勝手のよさが実感できる。もちろん、ハイビジョン映像のフルHD解像度といわれる1080p(1125p)の1920×1080ドットも、ドットバイドット表示が可能だ。

ハードウェアキャリブレーションで常に正確な発色を保てるColorEdge CE240W

 CE240Wは、印刷/グラフィック/写真などのプロ向け、および個人のハイアマチュアユーザー向けの製品だ。特に、純粋に写真を楽しむ個人のカメラマンからも、高い人気を博している。その理由は、ハードウェアキャリブレーションという色調整機能によって、手軽かつ正確に、ディスプレイ画面とプリンタ出力のカラーマッチングが行えるからだ。

 CE240Wに限らず、ColorEdgeシリーズは、出荷時にナナオの工場で1台ずつ調整される。調整結果のデータシートも添付し、最初から高い色再現性で使用できるのが大きな特徴だ。

mk_ce240w_main3l.jpg ハードウェアキャリブレーション搭載の「ColorEdge CE240W」
mk_ce240w_datasheet.jpg ColorEdgeシリーズは工場出荷時にガンマカーブが1台ずつ調整され、その結果を記したデータシートが添付される

 CE240Wが備えるハードウェアキャリブレーションとは、CE240のガンマカーブを常に最適な状態に保つ機能だ。ガンマカーブが適切に調整されていると、シャドウからハイライトまできれいな階調が描ける。カラーマネジメントに対応したアプリケーション(アドビシステムズの「Photoshop」シリーズや「Illustrator」シリーズなど)を使うことで、正確な発色環境での作業が可能だ。また、こうしたアプリケーションからプリンタで出力するときも、画面の色と印刷物の色を高い精度で近似させられる。

 ハードウェアキャリブレーションを行うには、対応するキャリブレータが別途必要だ。キャリブレータとは、CE240Wの画面の色を測定する機器である。CE240Wの付属ソフト「ColorNavigator CE」がキャリブレータから画面の色データを取得し、CE240W本体内部の色パラメータ(ルックアップテーブル)を直接調整する。この点が大きなポイントで、「ハードウェアキャリブレーション」と呼ばれる理由だ。最後に、調整に基づくモニタプロファイルの作成、およびOSへの登録が自動的に行われて完了する。

mk_ce240w_calibrator.jpg 対応キャリブレータと付属ソフト「ColorNavigator CE」でハードウェアキャリブレーションを行っているところ

 余談だが、ハードウェアキャリブレーションを持たない液晶ディスプレイの場合は、キャリブレータの付属ソフトと液晶ディスプレイのOSDを使って、発色をチューニングする。これをソフトウェアキャリブレーションと呼ぶ。

 ソフトウェアキャリブレーションの場合は、キャリブレータの付属ソフトの指示に従って、液晶ディスプレイのOSDを操作しながら色温度やRGBバランスを合わせていく。このため色再現の精度は、キャリブレータの性能と付属ソフトの機能、液晶ディスプレイのOSD機能に左右される。

 一般的に、液晶ディスプレイのOSDが持つ色調整機能は、数値と画質の変化幅が大きい。きっちりと合わせ込むのはなかなか大変で、手間と時間がかかる。調整結果に多少なりとも個人差も生じる。実際のところ、S2411WでもCE240Wと同レベルまでソフトウェアキャリブレーションで調整できるのだが、手軽さと正確さではCE240Wのハードウェアキャリブレーションの方が有利だ。

[林利明(リアクション),PR/ITmedia]

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提供:株式会社 ナナオ
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年3月31日

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