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2007年01月11日 09時00分 更新

ガチンコ対決! FlexScan S2411W vs. ColorEdge CE240W:

“メリハリある動画”のS2411Wか? “正確なカラー”のCE240Wか? (4/4)

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静止画の画質を比較する

 静止画の画質も、S2411WとCE240Wはほぼ同等といってよい。VA系の液晶パネルなので、視野角による輝度変化と色変化、多少のザラつき感はあるが、階調の表現力はどちらも優秀だ。

 細かく見ると、やはりCE240WのCALモード(ハードウェアキャリブレーション後)の階調性がもっとも高い。0階調(黒)〜255階調(白)のモノクログラデーションを表示すると、S2411WもCE240Wもシャドウ寄りで黒つぶれが見られるが、CE240WのCALモードは黒つぶれの範囲が狭い。トーンジャンプは、どちらも皆無に近い。

 sRGBモードの場合、横に並べたS2411WとCE240Wの画面は、ほとんど同じに見える。モノクログラデーションの黒つぶれ範囲は、やはりCE240Wの方が若干小さいようだ。

 こちらも参考のデータだが、GretagMacbethのキャリブレータ「Eye-One Display2」とその付属ソフト「Eye-One Match 3」を使って、S2411WとCE240WのsRGBモードを測定してみた。輝度の目標値は、Eye-One Match 3が液晶ディスプレイの推奨とする140cd/m2に設定し、S2411WのOSD値は22%、CE240WのOSD値は21%に落ち着いた。

mk_s2411w_eom3.jpgmk_ce240w_eom3.jpg キャリブレータ「Eye-One Display2」と付属ソフト「Eye-One Match 3」を使ってsRGBモードを測定した結果。左がS2411W、右がCE240W。CE240Wでは0〜255階調までグラフがほぼ直線に伸びている。RGBカーブの重なり具合は、両者とも優秀

 入力信号(Input)と画面上の色(Output)のグラフに注目してほしい。理想は、RGBのカープがぴったり重なり、「Output = Input」が「y = x」の関係になっていることだ。

 RGBカーブの重なり具合は、S2411WもCE240Wも優秀。グラフの形状は、CE240Wの方がきれいだ。0〜255階調までほぼ直線に伸びており、「Output = Input」が限りなく「y = x」に近い。一方のS2411Wは、入力信号に対して中間調が少し明るくなっている。RGBカーブ自体は直線的なので、特定の階調で色相が転ぶといった、実用上の問題が生じることはないだろう。

 なお、ここではsRGBモードの比較を掲載したが、CE240WのCALモード(ColorNavigator CEで調整後)で同じ計測を行っても、RGBカーブのきれいさはそのままだ。CALモードとColorNavigator CEは、ユーザーが指定した色温度と環境光をターゲットにしてハードウェアキャリブレーションを行うが、RGBのガンマカーブもそれに合わせて最適化される。

一般ユーザーにはS2411Wがお勧め

 かなり大雑把にまとめると、動画の表示品質と機能ではS2411W、静止画の表示品質ではCE240Wが勝る。ただしCE240Wの性能は、対応キャリブレータでハードウェアキャリブレーションを行い、アプリケーションやプリンタとのカラーマネジメント環境を整えないと生きてこない。

 よって、一般ユーザーにはS2411Wをお勧めする。液晶ディスプレイをこれから購入するなら、HDCP対応は必須と言ってもいいだろう。

 S2411Wの登場によって、CE240Wの立ち位置はより明確になった。ColorEdgeシリーズのコンセプト通り、“カラー”を扱うプロや、デジタル写真/グラフィックのハイアマチュア向けだ。特に、写真が好きな個人ユーザーには、ベストチョイスの1つである。

 自分が望んだレタッチ結果やプリンタ出力の色を画面で正しく確認でき、高画質&広い画面で写真の閲覧と作業も快適だ。動画の表示性能も高いので、サブ的な動画鑑賞用途にも適している。ただしHDCP対応ではないので、将来的にPCでのBlu-ray再生やHD DVD再生が普及したときに、一抹の不安は拭えない。

 なお、ColorEdgeシリーズには、エントリークラスのCEシリーズと、ハイエンドのCGシリーズがある。両者の大きな違いは採用する液晶パネルで、CEシリーズはVA系、CGシリーズはIPS系だ。

mk_cg211_main.jpg ColorEdgeのハイエンドシリーズに属する「ColorEdge CG211」。視野角による色変化/輝度変化が少なく、階調表現性に優れた21.3インチのIPS系液晶パネルを採用するほか、色度の均一性を向上する新開発のデジタルユニフォミティ補正回路や内部16ビット(CEシリーズは10ビット)のガンマ補正演算処理、12ビットカラールックアップテーブルを用いたハードウェアキャリブレーションなど、高精度のカラーマネジメントを実現できる

 IPS系は視野角による色変化と輝度変化が少なく、階調表現の特性もVA系を上回るなど、静止画の表示品質はピカイチである。購入後の保守メニューもCEシリーズより充実しており、CEシリーズ以上に業務向け、プロ向けのラインアップだ。その分価格も高いが、完全に静止画メインで予算に都合がつくなら、個人使用でも検討する価値は大いにある。カラーマネジメントという目的を持って導入すべき製品だ。

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[林利明(リアクション),PR/ITmedia]

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提供:株式会社 ナナオ
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年3月31日

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