レビュー
» 2006年12月27日 13時30分 UPDATE

いまPCを買うなら:“Vista待ち”のあなたは、大きな勘違いをしている(ハイエンド編) (1/3)

VistaのせいでPCの買い替えをためらっているのなら、それは間違いかもしれない。今回はいますぐ手に入るハイエンドマシンを例に、Vistaが快適に動くシステム構成を考えていく。

[坪山博貴,ITmedia]

 Windows Vistaに対する評価はさまざまだが、いまPCを買うのであれば、できるだけ購入した構成のまま、Vistaを導入した後も長く快適に動かせるPCが欲しいと思うのは当然のことだろう。そんな人のために、いま買うのに最適なハイエンドPCのシステム構成をエプソンダイレクトのマシンを例に検討していく。

 なお、Windows Vistaが動作するハードウェアガイドラインなどに関しては「いまPCを買うなら(ミドルレンジ編)」でもすでに触れた。前回はWindows Vistaの登場を前にして「迷っている」人向けも含めてミドルレンジPCのシステム構成を検討してみたが、今回はより積極的にWindows Vistaの導入を考えている人向けに、現時点はもちろん、2年後、3年後でも「快適」にWindows Vistaが動作可能なマシンをめざして、高機能なハイエンドPCではどのような構成がお勧めなのかを追求してみる。

ハイエンドタワーPC「Endeavor Pro4000」でWindows Vista

og_highvista001.jpg Pro4000

 デスクトップPCのハイエンドとしてチョイスしたのは「Pro4000」。デュアルコアのCore 2 Duoはもちろん、クアッドコアのCore 2 Extream QX6700も選択でき、拡張性やメンテナンス製に優れたケースを採用するタワーPCだ。特徴に関しては詳細レビューを参考にしてほしい。

 Pro4000ではBTOでのミニマム構成にDVDが読める光学ドライブをチョイスすればほぼ「Windows Vista Capable」の条件を満たし、メモリを1Gバイト以上にするだけで「Windows Vista Premium Ready」となる。もっとも、ケースのメンテナンス製を買ってPro4000を選ぶのならばこれでも構わないが、積極的にVistaを使うという意味ではやはり物足りないスペックにはなる。そこで今後も見据えた構成を検討するさいのポイントを挙げていこう。

CPUとメモリ

og_highvista002.jpg

 まずCPUに関していえば、後々手を入れない(交換しない)という前提に立つと、やはり現時点でCore 2 Duoのミッドレンジ以上を選びたいところだ。もちろん予算が許すならクアッドコアのCore 2 Extream QX6700もアリだとは思うが、コストパフォーマンスも考慮するならE6600あたりを下限に考えたほうがバランスがいい。マルチタスク性能を重視するならばやはりL2キャッシュを4Mバイト備えたモデルがお勧めだ。

 メモリは1Gバイトをミニマムとして、現状での用途と予算に応じて選べばよいだろう。同社のBTOメニューでは、Core 2 Duoの性能をフルに発揮させるために、メモリは同容量のモジュールを2枚1組で販売しているが、3Gバイトでの購入以外ではまだ2スロットの空きがある。つまりユーザーの手で「増設」が可能ということだ。

 Windows Vistaの導入は、デバイスドライバなどの供給を考慮してまずは32ビット版で行い、時期を見て64ビット版に移行するといったことも手軽にできるので(パッケージ版であればUltimateは32/64ビット版同梱、ほかは実費配布)、64ビット版のメリットをフルに発揮すべく最終的に4Gバイト以上のメモリを組み込むつもりなら、初期構成は2Gバイト(1Gバイト×2)にしておいたほうがよい。これなら2Gバイト×2を追加することで6Gバイトまでメモリを拡張できるからだ。

 ちなみに32ビット版ではメモリマップなどの関係からメモリを4Gバイト組み込んでも全量を認識できないので、最初からVistaの64ビット版を導入する予定がないならば4Gバイトで購入するのは時期尚早と言える。また1Gバイトと2Gバイトの構成では価格的に容量あたりの単価はほぼ同じなので、いま購入するなら2Gバイトがよさそうだ。

グラフィックスカードとHDD

og_highvista003.jpg

 Windows Vistaで重要なコンポーネントの1つとなるグラフィックスカードはどうだろうか。Pro4000でチョイス可能な(Windows Vista Capable PC仕様の)グラフィックスカードのビデオメモリは、エントリーのNVIDIA GeForce 7300GSでも256Mバイトとなっており、シングルディスプレイなら1600×1200ドット(4:3)、1920×1200ドット(ワイド)まで、デュアルディスプレイならば1600×1200ドット(4:3)、1680×1050ピクセル(ワイド)まで対応可能だ。

 従って20インチクラスまでのディスプレイを利用するなら、シングルでもデュアルでもエントリーのNVIDIA GeForce 7300GSで十分であり、後はAero Glass以外でどれだけパフォーマンスが必要か、一般的にはゲームでどれだけの3D描画性能が必要かで選択することになるだろう。常に最新のゲームをプレイするつもりであれば、最低でもNVIDIA GeForce 7600GTを選択しておきたいところだ。

 HDDは用途によって必要とする容量が大きく変化するうえ、単にVistaを動作させるだけであれば10Gバイトでもこと足りるし、容量で性能の変化はほとんどない。従って自分に必要な容量が搭載されていればよい。ただ、CPUやグラフィックスカードに比較するとHDDが全体のパフォーマンスの足を引っ張っている感は強いので、RAID 0(ストライピング)構成で購入するのも1つの方法ではある。

 また、Pro4000ではIntel Matrix RAIDなので、同容量のHDDを2台で購入しておいて、実際に使ってみてからVistaの再インストールなしでRAID 0へ移行も可能だ。なお、RAID構成で異なるHDDを利用する場合は(RAID 0であれRAID 1であれ)パフォーマンスが遅いほうに足を引っ張られるので、購入時にそろえておいたほうがいいだろう。

       1|2|3 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia PC USER に「いいね!」しよう