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» 2007年01月15日 11時00分 UPDATE

2007年春 Vista搭載PC特集:Vista Home Premiumの全面的採用で勝負を賭ける――NEC VALUESTAR/LaVie (1/2)

NECは1月15日、VALUESTAR/ValueOneおよびLaVieシリーズの全ラインアップを一新し、Windows Vista Home Premium搭載PCを多数投入した。

[田中宏昌,ITmedia]

VALUESTAR/ValueOneシリーズの特徴

ラインアップ

  • VALUESTAR L スタンダードタイプValueOneがフルモデルチェンジ、スリムタイプも新登場
  • VALUESTAR Sシリーズに地デジ対応モデルを追加、TVなしモデルを拡充
  • VALUESTAR Xシリーズが姿を消す
  • Home Premiumの積極採用で価格がやや上昇

ハードウェア

  • Blu-rayドライブ搭載機が計3モデルに増加、新デザインのリモコンが付属

ソフトウェア

  • VALUESTARシリーズ全モデルでWindows Vista Home Premiumを採用
  • SmartVisionがMedia Centerに統合、地デジ録画番組のネットワーク配信(DTCP-IP)をサポート

LaVieシリーズの特徴

ラインアップ

ハードウェア

  • LaVie CシリーズにHDMI端子を搭載
  • Blu-rayドライブ搭載機が計2モデルに増加、新デザインのリモコンが付属

ソフトウェア

  • OSにWindows Vista Home Premiumを積極採用(1モデルのみHome Basic)
  • SmartVisionがMedia Centerに統合


ht_0701nec01.jpg 液晶一体型PCのVALUESTAR Sがラインアップを拡張し、Blu-rayドライブや地デジチューナー内蔵モデルも登場

 今春のNECは液晶一体型のVALUESTAR WS、セパレート型の同L、そして廉価モデルのValueOne MT、ノートPCではLaVie CおよびL、モバイルPCのLaVie Jの各シリーズでWindows Vista搭載機を全27モデル投入した。また、直販のNEC DirectでもVALUESTAR G/ValueOne G/LaVie Gシリーズ、Web専用モデルのValueOne G STがVista搭載PCとして発表されている。

 何と言っても新モデル最大の特徴は、OSにWindows Vista Home Premiumをほぼ全面的に採用したことだ。2006年5月、NECはマイクロソフトと戦略的協業を行い、VistaのMedia Center分野において共同で技術検証や製品企画、販促活動を展開するとしており、安価なVista Home Basicではなく、Media Centerが含まれるVista Home Premiumを積極的に推進するのは既定路線だったとも言えそうだ。実際、デスクトップPCのVALUESTARシリーズは全モデルで、ノートPCのLaVieシリーズでは1モデルを除いてHome Premiumを採用しており、他社との違いは明白だ。

 また、多くのモデルでWindows Vista Premium Logoを取得し、Vistaになって追加された新GUIのWindows Aeroをフルに活用したり、HD対応のWindows ムービーメーカーやDVDメーカーといったVistaならではの機能を提供していこうという姿勢が顕著にうかがえる。「Windows VistaにするならNEC」というキャッチフレーズがだてではないのが分かるだろう。もっとも、Home Basicよりも高価なHome Premiumを採用するだけに、春モデル全体で以前より価格がやや上昇傾向にある。

オリジナルTV機能のSmartVisonはMedia Centerに統合

 NECオリジナルのTV機能であるSmartVisonは、Media CenterのTV機能に組み込まれ、リモコン操作で簡単に呼び出せる。従来のSmartVison画面(2フィートUI)との切り替えもワンタッチで行えるほか、10フィート新UIの「テレビメニュー」を採用することで使い勝手が向上している。加えて、DTCP-IPに対応することで録画ずみ地デジ番組のネットワーク配信が可能になったり、携帯電話を使ってBIGLOBEストリームの番組情報閲覧や、携帯自体をリモコンにしてPCのストリーム画面を操作するといったことも行えるようになった。なお、Vistaの移行にともなって従来のランチャソフト「MediaGarage」は廃止された。

 オフィススイートのOffice Personal 2007はLaVie Jを除く全モデルに付属しており、さらにLaVie C全モデルとLaVie LおよびVALUESTAR L スリムタイプの一部ではプレゼンテーションソフトのPowerPoint 2007がセットになっている。

ht_0701nec02.jpght_0701nec03.jpght_0701nec04.jpg Windows Vistaでは、NECのTVソフトSmartVisonがMedia Centerに組み込まれた(写真=左)。リモコン操作で従来のインタフェースに切り替えることもできる(写真=中央)。右の画面は新たに採用されたテレビメニューで、直感的に操作が行える

ht_0701nec05.jpght_0701nec06.jpg 春モデルのTV機能付きモデルに付属する新型リモコン。中央上部にMedia Centerボタン、その下にテレビメニューボタンが用意されている

Blu-rayドライブや地デジチューナー内蔵モデルが増加

 ハードウェアの面では、主力モデルのVALUESTAR L スタンダードタイプとモバイルPCのLaVie Jがフルモデルチェンジを果たした。とくに前者はデザインを一新して、白と銀の落ち着いたカラーリングのボディや液晶ディスプレイに仕上がっただけでなく、最新チップセットの導入やPCI Express x16スロットの新設など、基本性能の強化も著しい。

 後者のLaVie Jシリーズは、一足先にリリースされた企業向けのVersaPro UltraLiteを家庭向けにアレンジしたもので、重量が約1〜1.2キロの軽量ボディや堅牢性はそのままに、ワンセグチューナーカード(1スピンドルモデル)やBluetoothマウス(2スピンドルモデル)が付属する。直販のLaVie G タイプJでは、天面部分にスクラッチリペア塗装が施されたモデル(アーバンブラウン)が用意され、多少のキズであれば自然に修復してくれるユニークな特徴を持つ。

ht_0701nec07.jpght_0701nec08.jpght_0701nec09.jpg ラインアップを一新したVALUESTAR L スタンダードタイプ(写真=左)。中央の写真はフルモデルチェンジを果たしたLaVie Jで、上がワンセグチューナーカードが付属した1スピンドルモデル、下にあるのが2スピンドルモデルだ。右の写真は直販のNEC Direct専用のLaVie G タイプJ アーバンブラウンで、液晶の天面部分に浅いキズならば自然に修復してくれるスクラッチリペア塗装が施されている

 また、液晶一体型PCのVALUESTAR W同S、ノートPCのLaVie L ベーシックタイプの上位モデルにBlu-rayドライブや地デジチューナー搭載機が着実に増えており、AV機能の強化も行われている。全2モデルがBlu-rayドライブを備えるVALUESTAR Wシリーズは、春モデルからグラフィックスチップが実装(NVIDIA GeForce Go 7600)され、市販のBD-ROMコンテンツを再生できるようになったのもトピックだ。

 地味ながら、液晶ディスプレイを省いたシンプルPCこと「ValueOne」シリーズもフルモデルチェンジがなされ、Web直販限定のスリムデスクトップPC「ValueOne G タイプST」がラインアップに加わった。どちらも9万円を下回る価格で購入可能と、コストパフォーマンスは優秀だ。一方でモバイルPCのLaVie AやフラッグシップのVALUESTAR Xシリーズが姿を消し、さらに直販のNEC Directからも水冷PCがなくなってしまったのは気になるところではある。

ht_0701nec10.jpght_0701nec11.jpg デザインを一新してインテルアーキテクチャに統一した「ValueOne MT」シリーズ(写真=左)。右の写真はNEC Direct専用のスリムデスクトップPC「ValueOne G タイプST」だ。なお、春モデルではVALUESTAR Xなどの水冷PCが店頭モデルだけでなく、NEC Directからも姿を消してしまった

 なお、NECは1月19日から新宿センタービル内にショールームを開設する。同社のVista搭載PCを一足先に体験できるので、気になるユーザーは一度訪れてみるとよいだろう。

 次のページでは、今回登場したVALUESTAR/LaVie/ValueOne各シリーズの一覧を掲載する。

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